前々回から調達購買改革を巡る誤解について取上げていますが、今回はその三回目です。「複数社発注」=「リスクマネジメント」の誤解について取り上げます。
今回述べてきたことと前2回の誤解について、共通している考え方はそれぞれ購入している品目によってサプライヤマネジメントやサプライヤ集約、複数社発注などの購買手法の適合性が異なることです。ようするに購入品目を層別化して捉え、その購入品目にあった購買手法を採用しなければ意味がないのです。
複数社発注と言ってもサプライヤ切替えや新規投資によってコストがどれ位がかかるか、また購入品目群の重要性等の要素によっても取るべき購買手法、施策は異なります。
それにも関わらず調達購買改革のいくつかのキーワードの元、何から何まで一つの考え方で推進しようとするから無理が生じているのです。
次回は、誤解その4.「部品集約」=「コスト削減」の誤解について述べていく予定です。
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調達購買改革を巡る誤解
2016.08.29
2016.09.07
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2016.10.05
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2016.11.02
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。