Digital化の波が押し寄せ、経営戦略が短期化されている今、経営の要望に迅速かつ的確に応えるための有効な手法としてAgile型の開発が改めて注目されています。 非常に魅力的な手法である一方、これを正しく理解せずに適用し、後々トラブルに発展するケースも散見されます。 本質を理解し、うまく活用していくことが、成功への第一歩です。
続いて“その他”のポイントを2点示していきます。
少し細かいですが、重要なことです。
ポイント⑪:朝会(スタンドアップミーティング)は有効!
担当者は、日々目の前のタスク消化に追われていますので、周りの人が今どんなタスクを行っていて、自分のタスクと関係があるのか、
似たような機能であれば共通化できないかなど、確認・共有するのは日々の朝会しかありません。
形式だけではなく、クライアントも含めた朝会がプロジェクト全体の状況把握、ベクトル合わせに有効です。
また、この朝会は短時間で毎日実施するのがコツです。
朝会のポイントは様々ありますが、話しが本題からそれますので、別の機会にお伝えします。
ポイント⑫:コーディング規約を最初に取り決めておく!
コーディング規約の取り決めは案外忘れがちです。
人によってコーディングルールが異なると、最終的にプログラムをマージしたときに統一感のないものになってしまいます。
保守性の観点からも、プロジェクト開始時点でコーディングルールを明確にし、周知しておくことが重要です。
社内の要員だけでAgile開発を実施する場合は、社内のコーディングルールがあるでしょうから、特段の考慮は不要です。
成功のための⑫ポイントは如何だったでしょうか?
Agileプロジェクトを企画している方、現在進行中の方などは、今回あげた12個のポイントを見直してみてください。
少なからず、成功へ近づけられると確信しています。
<Agile開発成功のための12ポイント>
今回の連載では、Agile開発のテクニカルな進め方などには言及せず、プロジェクトマネージャとして必要なエッセンスのみを
お伝えしてきました。
当たり前!と感じるものもあったかもしれません。
しかし、当たり前の事を当たり前に実施する事は案外難しいものです。
ましてや初めてAgile開発に挑戦するときなどは、暗中模索で進めることとなり、不安になることと思います。
Agile開発について、”こうすれば正解”というの答えが存在するわけではありません。
あくまで先人の試行錯誤の上に成り立っているものであるという事を理解し、自分達にあった形を作っていければ良いのではないでしょうか。(最初は”なんちゃってAgile”でもよいのです)
プロジェクトチームに経験者を含め、成功・失敗体験からくる助言に耳を傾けながら進めていく。
そういう雰囲気のチームを作ることができれば、クリエイティブかつエキサイティングな体験を皆で共有することは、難しいことではありません。
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プロジェクトマネージャのためのAgile入門
2016.04.27
2016.05.04
2016.05.11