先日、初めて伺ったお客様先で気がかりなことがありました。 目標管理を運用されており、それを評価にも活用しておられるのですが、その目標設定の数が10個もあるのです。
すべてに成果が出ることは少ないでしょう。まして人に任せれば、思うような成果が
出るまでに時間もかかります。
その上、部下の目標管理、となると、やはり目標の数は絞り込んだ方がよいのでは
ないでしょうか。
もし複数の目標設定が必要な場合は「1期間1つの目標にする」ことです。
例えば年間で3つの課題があるとすれば、始めの4か月で1つめ、次の4か月で
2つめ、というように期間を区切った上で、1つの課題に集中して指導、推進され
る方が、より満足のいく成果につながるのではないかと思います。部下にとって
も、達成感、成功体験が得られる上、勝ち癖をつけることができます。
「いや!そうは言うが、すぐに着手、推進すべきことがたくさんある!」という方、
もちろんそれでも構いません。
ただ、もし思うような成果が出ないとき、自身の課題、部下の課題について、一度
絞り込んで設定していただくとよいかも知れません。
執筆者:川北 智奈美
人事戦略研究所 コンサルタント
飲食・ホテル業界での経験を活かし、現場のモチベーションをテーマにした組織開発
を中心にコンサルティング活動を展開中。トップと現場の一体化を実現するためのビ
ジョンマネジメント、現場のやる気を高める人事・賃金システム構築など、「現場の活
性化」に主眼をおいた組織改革を行っている。特に「サービスは心から」をテーマに現
場スタッフのサービスマインドを高める教育システム構築に力を入れている。
ICF(国際コーチ連盟)認定プロフェッショナルコーチ
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