「自己責任」と言う言葉、人によっては、厳しすぎることがあるかもしれません。 セラピストとして相談を受けていく中で、頑張って生きている人の中には、自虐的に自己責任をとろうとしてる人も。その心の中で何が起こっているのか、考えてみます
● さらに自己責任を問うのは酷な人達
実のところ、セラピーを受けに私が出会った皆さんは、今、あまりよくない状況を人のせいにせず、自分で何とかしよう、「自己責任」を意識していなくても、必死になっている人がほとんどなのです。
その状況を努力によって変えようと、自虐的と言えるくらいに。
責任から逃れるどころか、むしろ自分の何が悪いのか、どんな努力が足りないのか、自分を責めるように追い込んでしまう人もいます。
それで辛い思いをされている方も少なくありません。
そして、アドラー心理学なら、自分が変わろうとすれば変われると書いてありますが、変われないんです。
それは変わらせてもらえない理由があるからです。
その理由とは、「感情」の存在です。それがブロック、障害になっているからです。
私が行っているセラピーは、ブロックの解放に花の写真を使いますが、その時、その状況が作ったブロックと言える感情を分析していきます。
意識層別にどんどん深いところまで感情の診断を進めると、幼児期どころか、赤ちゃんの時期、さらに出生時や胎児に何らかのトラウマがあることも珍しくありません。
そういうクライアントさんは、今まで「自分の何が悪いの?」と自分を責めて責めて、辛かった人です。中には、自分の存在を消したいと思った人もいます。別に病んだ人ではありません。会社に行けば、ちゃんと仕事をしている人たちです。そんな人に分析の結果、「今、自信がないと思っている理由は、どうもあなたがお母さんのおなかにいたころに始まったようよ?」と伝えた瞬間、顔の表情がぱっと明るくなった人を何人も見ました。
「つまり、私が悪かったんじゃないってことですね。そんな赤ちゃんや胎児だった時のことなんて、覚えていませんし…」と、一気に肩の荷が下りた状態になります。
ご本人が、心に長~い間背負っていた重~い荷物をいったん降ろした瞬間です。
「ずっとずっと辛かったんです。でも、私に原因があったわけではなかった…」と涙を流す人もいました。
こうした多くの方に顕著なのは、罪悪感の存在です。もちろん、胎児や乳幼児だったその人が、何か償いをするような罪を犯したはずがありません。
こうした感情の元になるのは、情報、つまりPCのデータのようなもの。だから、偽の情報だって入ることがあるのです。PCの誤作動のようなものです。
ありがちなのは、難産で誕生時に大変だったとか、乳幼児期に病気やケガをして苦しんだとか、何か苦しみにあったことで、罰を受けた→自分が悪い子だから、という情報がインプットされることです。
罪悪感は、同時に 罰を受けなければならないという感覚とワンセットになってしまいます。アドラー的には、罰を受けるという目的のために苦しい人生を続けていると言えるのでしょうか。理不尽です。
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2015.07.17
2009.10.31
一般社団法人フラワーフォトセラピー協会 代表理事
こんにちは。内藤由貴子です。花の写真でストレスを作る感情を分析、心理診断を行い、さらにその解消まで行うフラワーフォトセラピーのセラピストです。INSIGHTNOWでは、異色な存在かもしれませんね。このセラピーの普及のため、一般社団法人フラワーフォトセラピー協会を設立、講師の養成、セラピストの紹介を行っています。自身、色を使うオーラソーマ®をはじめ、セラピストとして16年あまりのキャリアです。このINSIGHTNOWでは、こころをケアに役立つようなコラムを書かせていただきます。よろしくお願いいたします。