2007年頃から、『今年は、デジタルサイネージ元年になります!』といった触れ込みで 市場のブレイクを期待されたが、スルッと肩透かしを食らい、この『サイネージ元年』が翌年にスライドし、また翌年も同じ結果で、またスライドといったことが、2015年の今の今まで繰り返し続いて、「サイネージ元年は永遠に来ないのでは?」と囁かれている状況である。
今後について
今現在のサイネージ市場は、黎明期で、今後の予測がなかなか難しい状況にある。
ただ、このデジタルサイネージは、名前の通り、デジタルで、様々なデバイス・情報と連携でき、面白い発展を遂げる可能性がある。例えば、カメラ/音声/GPS/振動/天気などとの連携は、既に実用化されている。
カメラ連携では、サイネージの前にいる人をカメラで読み取り、その属性(30代女性など)を判定し、その人が好みそうなコンテンツに切り替えるといったものである。
振動連携では、駅のホームにあるサイネージで、女性モデルの静止画が表示。ただ、振動で電車が来る事を検知したら、そのモデルの髪やスカートがなびくといったものである。実際見ると、静止画が急に動き出す驚きと面白さで目が奪われる。
今後も、現時点では思いもよらないものとの連携が実現されるであろう。人の所有する家電/冷蔵庫と連携したり。人の行動パターンと連携したり。もしかしたら、人の体や脳と連携する世界になるかもしれない...
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2015.07.10
2015.07.24
エフィジェント株式会社 代表取締役コンサルタント
慶應義塾大学 環境情報学部卒。IBM/サン・マイクロシステムズ/PwCコンサルティング社にて、いずれもコンサルタント職として計10年在籍。 その後、エフィジェント社を創業し、代表コンサルタントとして、システムコンサルティング、システム開発活動に従事。専門システムは、デジタルサイネージ/EC/業務システム。