終戦から3年。進駐軍に接収されていた横浜ゲーリック球場で日本プロ野球初のナイターが開催されました。
今日、8月17日は「プロ野球ナイター記念日」です。
1948年の8月17日、横浜ゲーリック球場(現横浜スタジアム)で日本のプロ野球史上初のナイトゲームが行われました。
終戦からわずか3年。映画館が40円の時代に、チケット代は100円だったとか。対戦カードは人気の「巨人―中日」戦で、午後8時過ぎと遅い開始であったにも関わらず「空前の超満員」だったそうです。
当時、球場は進駐軍が接収中だったためルー・ゲーリックという大リーグの英雄の名前がつけられていました。ナイターに必要な照明塔は、進駐軍が遊びで野球をやるために設置したもので、8基しかありませんでした。
新聞は「球場は周囲八ケ所から放射される30万燭光(しょっこう)の強烈なライトに真昼のような明るさ」(8月18日付、読売新聞)と伝えていますが、今の照明の約10分の1とずいぶん暗かったようです。おかげで審判でもめたり、けが人が出たりとハプニング続出だったとの話も伝わっています。
横浜スタジアムのナイトゲームは、海辺の風が吹き抜けて、真夏でもなかなか快適に過ごせます。大きなドーム球場とちがいグラウンドがとても間近に見えるので、臨場感があふれるとてもいい球場です。内野3塁側コンコースにある「野球発祥の地の歴史」の中には、初ナイターの情報も展示されています。
たまには球場に足を運んで見られてはいかがでしょうか。野球場で飲む生ビールは格別のおいしさです。
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