テストで高得点を取る極意

2014.10.19

ライフ・ソーシャル

テストで高得点を取る極意

将積 健士
株式会社インフォアスリート 代表取締役

先日、知人が司法試験に合格したそうです。100%本人の才能と努力の結果だと思いますが、僕の試験対策アドバイスが多少なりとも役に立ったそうなのでご紹介したいと思います。

先日、知人が司法試験に合格したそうです。すごい!

100%本人の才能と努力の結果だと思いますが、僕の試験対策アドバイスが多少なりとも役に立ったそうなので、ご紹介したいと思います。

僕は昔から試験的なことが得意で、そのお陰で一応学部は首席で卒業させてもらっていて、大学院も筆記は1位通過、テストの数週間前に急に思い立って受けた国家一種に5位で受かったこともあります。

そんな訳で、司法試験の受験勉強のアドバイスを求められたのですが、何とか役に立てないかと出したアドバイスが以下になります。

制約条件を緩めて過去問で100点取るようにする

ここでいう制約条件とは、解答時間とか、カンニングしちゃ駄目とか、そういうことを指します。例えば、制限時間150分の過去問を時間無制限にしたり、参考書をいくら見ても良いという条件にしたりして、とにかく100点目指して取り組むわけです。

最初は全く歯が立たなくても構いません。むしろ、自力で解けない問題が含まれていることが大事です。

制限時間の制約と、知識不足による制約を取り除くことで、かなりの問題が解けるようになるはずです。それでも解けない場合は、どうしたらよいでしょうか?その場合は、(十分に悪戦苦闘した後で)答えを見てしまいましょう。

さて、答えまで見て全問正答できるようになったら、もう一度、同じ過去問に取り組みます。今度は、「初めて見る問題」という制約を取り除いてトライするわけです。これで、100点取れるようになりましたね?

100点を取ることで得られるもの

さて、制約条件を緩めて100点を取ることによって次の2つのことが得られます。

  • リソースが十分ある状況での考える力
  • やれば出来るという自信

「リソースが十分ある状況での考える力」とは、あなたの正味の思考力だと思ってください。通常テストでは、「スピード」✕「知識」✕「思考力」✕「山勘(運)」などの総合力で勝負します。そのため、問題が解けなかったとしても、それは、時間が足りなかったからかも知れませんし、必要な情報を憶えていなかったからかも知れません。

ところが、制約条件を緩めてあげることで、そういった「解けない要素」が一切解消されます。残るのは、あなたの思考力だけです。

時間や知識などのリソースを十分に与えた状況で課題に取り組むことで、あなたの思考力は直接的に鍛えられるでしょう。もちろん、試験分野の課題への理解も深まります。

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将積 健士

株式会社インフォアスリート 代表取締役

1976年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修了。ERP導入コンサルタントとして、企業の基幹システムの導入に携わる。その後、独立して株式会社インフォアスリートを設立。

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