バイヤーの仕事って何だろう?単に必要なモノを必要なトキに最適な価格で買うだけではありません。
一方で「コモディティ(品目別)マネジメント」という概念が入ってきますと「継続的な取引」を前提とする調達・購買業務になりますし、必ずしも全ての品目で購買企業側が強い訳でもありません。また場合によっては事業戦略上あまり評価が高くないサプライヤから調達しなくてはならないない場面も出てきます。そうすると「サプライヤマネジメント」という概念が必要になってきます。一方で「コモディティ(品目別)マネジメント」を行っていくと如何に最適な仕様設定を行うことが必須か、という課題にも突き当ります。
このような課題から「ユーザーマネジメント」という概念が出てきます。
「ユーザーマネジメント」と「サプライヤマネジメント」は密接な関係があります「ユーザー」はどうしても使いやすい「サプライヤ」との取引をしたがります。一方で調達・購買部門は適正にサプライヤマネジメントをすることで最適なサプライヤ選定なり関係性づくりを「ユーザー」に理解させ進めなければなければなりません。一方で「ユーザーマネジメント」が上手く機能しなければ調達・購買部門は自己中心的な「サプライヤマネジメント」しかできなくなります。このように「ユーザーマネジメント」と「サプライヤマネジメント」は相互に密接な関係があります。
突き詰めて考えると現代のバイヤーの仕事はこの3つ「コモディティ(品目別)マネジメント」「サプライヤマネジメント」「ユーザーマネジメント」のマネジメントに帰結します。
またこれらの3つのマネジメントの有機的連携を作りあげることが仕事の殆どとも言えます。それではこれらの3つのマネジメントにそれぞれどれ位の時間をかけるべきでしょうか。
データ的な裏付けもありませんし、調達している品目や成熟度によっても異なるでしょうが、この3つのマネジメントに同じ程度に時間をかけるのが理想的な姿と言えるでしょう。
組織によってはこの3つのマネジメントを複数の担当者で分担している場合もありますが、一度こういう3つのマネジメントの視点で業務を点検するのも面白いのではないでしょうか。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。