大好きな温泉も、温泉の定義や温泉成分分析できると温泉を語れていっそう楽しめます。筆者は温泉ソムリエの資格を有しており、そのエッセンスをお伝え致します。
源泉かけ流し
温泉宿が自慢にできるひとつに「源泉かけ流し」があるのはご存知だと思います。これも定義をちゃんと理解しておくことが重要です。
「源泉」とは、温泉法に定義した温泉を引っ張ってきて使っているということです。
「かけ流し」とはお湯を循環していないこと。よく温泉では湯量が少ないため一度湯船からあふれたお湯をろ過設備を通じて再度湯船に戻すという循環湯を使用しているケースが多く見られます。その循環をしていないで文字通り、湯をかけ流しているということです。
そしてよく問題になるのが、「加水」と「加温」です。これは法律で決まっているわけではありませんが、通説として、「源泉かけ流し」とアピールできるのは、
1)基本はあくまでも“源泉100%”だが、入浴に適した温度にするため、泉質を損なわない範囲での最低限の加水・加温は認める。
2)湯量不足を補うための水増し加水は認めない。
ということになっています。
でも「源泉かけ流し」は最近では温泉宿のアピールポイントとして重要ですので、法律で規定されていないことを理由に過大解釈して宣伝するようなケースがありますので、要注意です。たとえば、
温度が25度の温泉成分が少ないほとんど水の湯(源泉とよべます)20%に対し80%の水道水を加えて、加温した適温の湯を循環をしないで、かけ流し状態で提供している宿だって「源泉かけ流しでっせ!!」とアピールしているかもしれません。
この宿は正式には「源泉を少しだけ使って、あとは水道水で補給して、適温まで暖めた湯を、でも、かけ流しはちゃんとしてまっせ!!文句ありまっか? 源泉かけ流しでっしゃろ? 源泉かけ流しの宿でんがな。。安いんだから文句言わんといて!!」という意味なのです。(なんでこういう時に関西弁になるのか疑問ですが、、、)
怪しいところは、良く調べて行くことをお勧めします。
以上で温泉ソムリエ講座の終了です。これで貴方も立派な温泉ソムリエです。もう銭湯や温泉宿でタオルで前を隠してコソコソ歩く必要無いのです。堂々とタオルを外して、「どんなもんじゃい!!」と歩きましょう。ただし、イチモツに自信がない人は今までどうりにしておきましょう。
ISラボ Insight Scope Laboratory
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