ソーシャルランチの事業転換に思う、OB訪問マッチングサイトの現状

2013.01.29

経営・マネジメント

ソーシャルランチの事業転換に思う、OB訪問マッチングサイトの現状

酒井 一樹(就活SWOT代表)
株式会社エイリスト 代表取締役社長

OB訪問をすることのメリットは働く社会人の「ナマ」の声を聞けることや、 社会人と話すことへの「場慣れ」ができること、 志望動機や自己分析が深まることなど、挙げればキリがないほどたくさんあります。 しかし上記記事にも書いてある通り、個人情報保護の観点から OB訪問をするための方法は限られてきており、 サークルやゼミなどのコネクションがなければ OB訪問できる社会人を探すことも大変です。

その就活生の場合、1対1でのOB訪問を予定したため
応じるべきかどうか、悩んでしまっていたようです。

最終的には断ったそうですが、場所として個人宅や密室を指定する社会人や
過剰にお酒を勧めてくる社会人には十分気をつけた方が良いでしょう。

実際、ネットを介さない通常のOB訪問でも
OBと仲良くなった結果トラブルに…というケースが全く無いわけではありません。
(結局のところ、人と人 の問題ですので…)

OB訪問中のトラブルだけでなく、
OB訪問で知り合った後、就活とは関係なく会いに行った結果
酔った勢いで迫られた…という方もいらっしゃいます。

「そこまで行ったらもはや就活は関係ない」と言っても良いかもしれませんし
人と人が出会う以上、100%トラブルを排除することは難しいのですが、
マッチングサイトの運営者はこうした問題をどう捉えているのでしょうか?

例えばジョブカレであれば、FAQにて下記のようなルールを謳っています。

>参加者の学生を異性限定とする行為は禁止いたします。
>また打ち解けるために少量の飲酒は問題ありませんが、泥酔する行為、飲酒を強要する行為は禁止いたします。

https://www.jobcal.biz/index.php/help/faq

最終的には「当事者の自己責任」という部分もありますが、
運営者がどういったスタンスでマッチングサイトを運営しているかも1つのポイントになりそうです。

どのサイトを利用するのが良いか?についてはこちらのページの 各サイト解説をご覧ください。

▼いずれにしても、ちゃんと継続しているサービスは少ない。▼

リクルートですらうまくいっていない(少なくとも2014卒向けサイトでは連携していない)ところを見ると、
この手のサービスは継続が難しいのだということを改めて実感させられます。

ちなみに、こういったサービスを使わずに、
FacebookやTwitterなどで社会人と連絡を取り合い、OB訪問する学生も少なからず存在します。
(昔はmixiやGREEだったのですが…)

返事が来ないことも当然ありますし、連絡するのに勇気は要るかもしれません。

しかし「OB訪問で差をつける」の記事でも言及されている通り、
OB訪問をやったか、やってないかの「経験の差」は大きいので
是非挑戦してみていただければと思います。

上記のページでも言われていますが、普段から社会人と話す習慣のない学生が
一度もOB訪問せず面接に臨むのは、自殺行為といっても過言ではないでしょう。

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