ビジネスマン、特に経営層がFacebookを使うことの危険性を指摘し、ソーシャルネットワーキングサイトと私たちの将来を予想する。
しかし、それにしても外国人のアカウントを見ると、あまりに赤裸々に個人情報を公開していることに驚く。自分の子どもの名前と年齢を公開してしまえば、企業のマーケティングリストに載ることは明確だ。マーケッターたちがFacebookは宝の山というのもよくわかる。これまでお金を払って集めていたデータを、むしろ参加者がタダで公開してくれているのだ。しかも、趣味嗜好などの属性つきで。これほど儲けのタネが転がっている時代はないというわけだ。
ちなみに、私は冒頭であげた、将来のアメリカ大統領選が成立しなくなることを憂いてはいない。むしろ、日本人のハッカーたちが大統領選候補のひとたちを過去のデータベースから拾い上げて、「こいつ、小学生のころに学校でウンコ漏らしたらしいぜ」とか「こいつ、彼女の誕生日プレゼントに自作の曲なんか贈って、キモヲタだぜきっと」とか笑い始めたら、多少はアメリカ人にたいする萎縮がなくなって「こいつらもたいしたことないじゃん」と思えるはずだ。日本外交にも好影響を与えるかもしれない。
言いすぎかな。
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2012.12.01
2012.12.01
未来調達研究所株式会社 取締役
大阪大学卒業後、電機メーカー、自動車メーカーで調達・購買業務に従事。未来調達研究所株式会社取締役。コスト削減のコンサルタント。『牛丼一杯の儲けは9円』(幻冬舎新書)など著書22作。