「すごいなぁ」という言葉。 それを発してから、あなたも「すごい」になれるかどうか、他ならぬあなた自身の姿勢にかかってきています。
今日社内で、とある他社の、無料でできるサービスの事例が回覧にて回ってきました。
回覧用紙には、回覧する人のコメントがちょっとだけ書ける欄があるのですが、そこに(こんなサービスを無料でするなんて)「すごいなぁ」とか「スゴイ!」とかいうコメントがいくつか書いてありました。
注)もちろん、無料いっても、そのサービスを「お試し」的にやって、そこから有料のサービスへつなげる、といった性質のものですが。
他者がやっているものを見て、「すごい!」と声を発するとき、そこには全く逆の2通りの人のタイプがあると思うんです。
1つめは、「すごいなぁ」を前向きの推進力に変える人。
つまり、他者の事例を見て「すごい!私も(私の会社も)負けないようにしないと!」と、自分の(自社の)成長へつなげる馬力をつけ、実際に行動する人ですね。
そして、こういう人は実際に、ずっと成長を続けられますし、そんな構成員ばかりの組織もまた、成長を続けます。
もう1つは、「すごいなぁ」を自らの「ひがみ」に直結させる人。
つまり、「あそこはいいなぁ…」と思うだけで、何ら行動に移さず、挙句の果てに自分の置かれている環境に対しての「ぼやき」につなげる人です。
こういう人はまず、成長することはありませんし、その人自身が組織の成長を妨げているともいえます。
ちょっと例を出してみましょう。※教育産業の社員なので、学校の事例で恐縮ですけど。
たとえば、A高校とB高校が、「医学教育重点校」(※実際にはこういう制度は存在しません)に指定されたとします。
次の年、A高校からは、これまで医学部合格がゼロだったのに、なんと10名もの医学部合格者を出すことができました。
B高校ではこれまでもゼロで、今回もゼロ。
B高校の生徒から「すごいなぁ。」という声が聞こえてきました。
上述、前者の「すごいなぁ」であれば、きっとB高校から次の年、医学部合格者が多数出るでしょう。
後者の「すごいなぁ」であれば、きっと次の年もゼロのまま。
後者にありがちな「ひがみ」は
・あっちは先生がいいからなあ…。うちの先生ダメだもん。
・あっちは設備が整っているからなあ…うちの施設良くないもん。
・あっちはお金持ちが多く、塾にみんないっているからなあ…うちは貧乏で塾にはいけないから。
それも理由の1つかもしれません。
しかし、多くの高校生を見ていて感じるのは、最も大きな理由は「ひがみ」だけで努力しない・行動しない本人自身。
外部環境のせいに重きを置いて、自分自身に理由を求めない人に、成長はありません。
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