日経ネットの19日のニュースで、 「全部授業で教えて・大学生4人に3人回答」 という見出しのものがありました。
こちらです。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20071119STXKA010018112007.html
この記事を書いた記者の心の中に「イマドキの若者は…」的な思考があったのは間違いないでしょうね(苦笑)。
そして実際、そのように感じたオジサン・オバサンたちも多いと思います。
しかし、「若者は自ら学ばなくなった。これではいけない。」的な思いがあるのであればなおさら、事実を直視した上で、自分の学生時代を冷静に振り返り、述べるべきだと思うんです。
今年で34歳になった僕自身も、感覚的には同じ思いを持っている、だからこそ、この記事を冷静に見てみたいと思います。
記事を引用しながら、私見を。
※ナンバリングしてあるものが、記事からの引用になります。
1.大学生の4人に3人は「自分で勉強するより、必要なことはすべて授業で扱ってほしい」と考え(ている)
僕が大学に入学した頃(1991年)でも、それくらいいたんじゃないですかね。
僕もその時点でアンケートで聞かれたら、そう答えますもん。
どんなに自ら学ぶのが大事だ、と思っていても、人間「楽したい」という思いがありますから。
2.授業内容では「最先端の研究」よりも「学問の基礎」を重視している学生の方が多い
これも変わっていないと思います。
大学1、2年のうちはとくにそうですし、今は大学3年生の後半から就職活動も始まるので、「最先端の研究」という本質本来的な大学に通う意義を求める学生は、まず少数派になるでしょう。
僕自身も、学生時代に聞かれていたら「学問の基礎」と答える時期の方が長かったと思います。
3.授業と直接関係のないことを、独自に学ぶのは少数派であることも判明。高度な専門知識を自ら習得するという学生のイメージからは程遠く、受け身の傾向の強い現在の学生像が浮かび上がった。
これも「現在」などというほどでもなく、少なくともこの15年くらい、変わってないと思うんですけどね。
アンケート結果だけで「受身の傾向が強い」と断ずることもできないと思います。
「ラクしたい」という欲求と、「だからといって(その人が)受身でしか勉強できない」のとは異なりますので。
…と、何やら記事に対し、批判的に書いてしまいましたが(苦笑)、「若者は自ら学ばなくなった。これではいけない。」的な思いについては、上述の通り、共感するんです。
1~3については「そんなの昔からでしょ」のような姿勢を見せたのに、なぜか?
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