売り手にとって今、最も悩ましいネットの消費者行動は2つあります。(現実には、両者を組み合わせたものになることが多いのですが) ひとつは、リアル店舗で品定めだけして、購入はオンラインで行なう「ショールーミング」。 もうひとつは、通販カタログや様々なECサイトのセール品を衝動買いするのではなく、アマゾンなどで同一品・同等品の価格を比較して、最安値のサイトで購入する「アマゾンチェック」です。
・接客サービスの向上
が実質的にはできません。
(ヴァーチャルにはある程度可能だけれど)
したがって、別の方法でのECサイトの「利用体験」、すなわち
「ユーザーエクスペリエンス」
の充実がポイントになってくるように思います。
では、具体的にどうすればいいのか、なかなか即答は難しいですが、大事なのは、
「楽しい気分」や「ワクワクする気分」
にさせることでしょう。
感情的に高揚すると、多少の価格差は気にならなくなる。つまり、財布のひもがゆるむのです。
リアル店舗の例になりますが、
「ドン・キホーテ」
の店内を見て回るのは、楽しく、ワクワクする気分をもたらしてくれるものです。
そして、欲しい商品を見つけて、
「ネットでも購入できるかも?」
と思っても、ついついその場で購入してしまう。
それは、ドンキが
「楽しいユーザーエクスペリエンス」
を店舗で提供できているから。
アマゾンチェックにやられないためには、ECサイトでも、ドンキのような
「楽しいユーザーエクスペリエンス」
をオンラインでどうやって実現するか、とことん頭を絞らなければなりません。
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2013.01.09
2019.09.27
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。