ヤマハのフェイスブックページ、 「ヤマハ音楽部」 では、ヤマハ社内で餅を食べるイベントの写真を投稿したらファンが減ってしまったとのこと。(日経MJ、2012/08/06)
「商品情報」「キャンペーン情報」
ばかりが目立ち、対象顧客のお役に立つ情報の掲載に積極的な企業は少数派です。(コストがかかる割に、売上に直結するわけでは ないというのが最大の理由。)
また、せっかく対象顧客に有益な情報を掲載していても、検索エンジン対策(SEO対策)が不十分で、利用者が必要としている時に
「うまく見つけてもらう」
ことにもあまり成功していません。残念ながら、見つけてもらえない情報は、「存在しない」に等しいのです。
実のところ、検索エンジン対策が最優先でもない。『ウェブで儲ける人、損する人の法則』の著者、中川淳一郎氏は、
“適切な広報活動はSEO対策に勝る”
と喝破しています。
中川氏は、その分野の専門集団である企業が、プロとしての情報を広報的に流せば、
「ヤフー・トピックス」
のようなニュースサイトに掲載され、多くのアクセスを集めることができると主張しています。(しかも、その結果、多くのリンクが貼られるため、検索エンジン対策に結びつきます。)
玉石混交の情報、真実か嘘かわからない情報があふれるインターネットにおいて、その道のプロである企業が提供する情報は、基本的に信頼できる情報として、消費者に大いに喜ばれるでしょうし、また、競合との差異化を実現することにもつながる。
そろそろ、企業は、ネットを通じて提供する情報の
「内容のあり方」
および
「情報の見つけられ方」
を厳しく見直す必要があるのではないでしょうか?
*ヤマハのケースは、日経MJ(2012/08/06)の記事を
引用しました。
『ウェブで儲ける人、損する人の法則』
(中川淳一郎著、ベストセラーズ)
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2012.10.23
2015.07.10
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。