佐賀県武雄市が2011年11月に開始した自治体通販、 「F&B良品」 が注目すべき成果を収めており、今後、全国の自治体にも拡がる勢いです。
佐賀県武雄市と言えば、日本で初めて市の公式Webサイトをフェイスブックぺージに完全移行したことで知られていますね。
同市フェイスブックページは現在、
・いいね数:約2万人
・月間アクセス数:約380万
と人口5万人の市としては、桁外れの人気を集めています。
さて、このサイト集客力を活かそうと2011年11月7日、同市は、
「F&B良品」
https://www.facebook.com/FunBuytakeo#!/FunBuytakeo
と称する通販サイトをオープンしています。
フェイスブックを通じて商品閲覧・購入が可能なサイトであり。いわゆる
「ソーシャルコマース」
と呼ばれる形態。「F&B良品」は、自治体が運営するソーシャルコマースとしても日本初となっていますね。
ちなみに、F&Bは、
楽しく(Fun)& 買う(Buy)
の意味。
ただし、このネーミングについては、
「S&B食品と無印良品が絶句した・・・」
(武雄市長、樋渡啓祐氏談)
とのこと。
当初、わずか2アイテムの販売から始まったF&B良品は、現在70品目まで増え、今年の年商は1千万円を突破する見込みだそうです。
今後の事業展開について、
「アマゾンがライバルだと思っています」
(武雄市長、樋渡啓祐氏談)
と、樋渡氏の鼻息も荒い!(笑)
「F&B良品」は、民間のネットショッピングモールと異なり、出店者は売上に応じた手数料を支払うだけ。売れなくても払わなければならない固定の出店料がゼロのため、地元の中小企業にとっては大変ありがたい仕組みです。
「民業圧迫」という声もあるようですが、F&B良品は、ネット上の
「道の駅」「特産品販売所」
のようなものです。
大手ショッピングモールに出店するだけの資金力のない中小企業の受け皿として、F&B良品は、民間との共存を目指しています。
樋渡市長によれば、F&B開設の目的として、
・地域の所得向上(=税収アップ)
・地域ブランドの創出
が挙げられています。
ただ、上記だけでなく、地元の人々が丹精込めて作った農産品や特産品が、全国の消費者に購入されることを通じて得られる、
・他者とのつながり
・感謝や評価
といった
親和欲求や承認欲求
が充足されるというメリットも大きいようです。
現在、樋渡市長は、全国の自治体にF&B良品を展開することに熱心に取り組んでいます。現時点で、武雄市を含め、既に以下のサイトが開設済み。
・佐賀県武雄市
・鹿児島県薩摩川内市
・岩手県陸前高田市
・福岡県太刀洗町
・新潟県燕・三条市
・栃木県那須市
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。