企業は人の集合体。米ホール・フーズ・マーケットが実践する「チーム」単位のマネジメントが目指すものとは?
企業は人間の集合体であり、人間は心の生き物である。今まで見落とされてきたこのごく簡単な真実が、近年、経営の考え方に活かされるようになってきた。「みんなでやれば大きなことができる」、「各自の知恵や才能を持ち寄ればより良いものができる」という機能的メリットのみならず、チームは社会的動物としての人間の心に訴え、より強固な仲間意識を育むことに貢献する。絆とは人と人との間に生まれるものであり、同じ会社に所属するからといって、個人が6万人(ホール・フーズ・マーケットの従業員数)の集団に絆を感じることは難しい。店で肩を並べて働き、成功も難題も共にする「チーム」が、「同僚」というラベルを超えた絆を可能にしている。
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企業文化
2013.04.23
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ダイナ・サーチ、インク 代表
ダイナ・サーチ、インク代表 https://www.dyna-search.com/jp/ 一般社団法人コア・バリュー経営協会理事 https://www.corevalue.or.jp/ 南カリフォルニア大学オペレーション・リサーチ学科修士課程修了。米国企業で経験を積んだのち、1982年に日米間のビジネス・コンサルティング会社、ダイナ・サーチ(Dyna-Search, Inc.)をカリフォルニア州ロサンゼルスに設立。米優良企業の研究を通し、日本企業の革新を支援してきた。アメリカのネット通販会社ザッポスや、規模ではなく偉大さを追求する中小企業群スモール・ジャイアンツなどの研究を踏まえ、生活者主体の時代に対応する経営革新手法として「コア・バリュー経営」を提唱。2009年以来、社員も顧客もハッピーで、生産性の高い会社を目指す志の高い経営者を対象に、コンサルティング・執筆・講演・リーダーシップ教育活動を精力的に行っている。主な著書に、『コア・バリュー・リーダーシップ』(PHPエディターズ・グループ)、『アメリカで「小さいのに偉大だ!」といわれる企業のシンプルで強い戦略』(PHP研究所)、『ザッポスの奇跡 改訂版 ~アマゾンが屈した史上最強の新経営戦略~』(廣済堂出版)、『未来企業は共に夢を見る ―コア・バリュー経営―』(東京図書出版)などがある。