ワーク・ライフ・バランスは自分自身で仕事と生活のバランスを図るだけでなく、結婚や子育てなど、人生の各段階でその配分を変えられる柔軟さなくしてその実現は容易ではない。しかしもし自分の環境変化にあわせて同じ会社内での異動が可能であるなら、たとえ組織の中で働いていたとしてもそれは十分可能であろう。
もともと高瀬は理系だったわけではなく、大学時代はロシア語を専攻し、モスクワにも留学経験がある。大学生だった1995年頃からインターネットが普及し始めたため、これからはIT分野の知識が武器になると考え、IT関連企業を中心に就職活動をした。そして取締役に女性(森沢久美子)がいたこともあり、女性が働きやすい雰囲気の会社だと感じて最終的にアシストに入社を決めた。
技術部に配属された高瀬は、オープンソースのデータベースであるPostgreSQL立上げに参画した。
「入社以来、商用DBであるOracleのサポートを担当していましたが、近年、オープンソースソフトウェアを積極的に活用する企業が増えてきました。アシストでもそういったユーザのニーズに応えるために2009年10月にPostgreSQLを扱うことになり、異動と同時に立上げから参加しました。現在はPostgreSQLの販促活動、技術支援などを行っています」
「一方で、そうはいってもまだ“オープンソース・ソフトウェアってほんとに商用シーンで使えるの?” という懸念をもたれている企業もあると思います。PostgreSQLの場合、実際にサポートを始めてみて、開発コミュニティの基盤がしっかりしていて製品のバージョンアップも頻繁に行われますし、製品リリースから「5年間」を正規サポートと位置づけて製品管理も厳密に行われているので商用製品と遜色なく利用してもらえる製品だと思います」
もちろん商用製品は、商用であるがゆえの便利な機能や拡張された機能が実装されているので、all or nothingで商用製品かオープンソースか、というほど話は単純ではない。それでも両方の分野を比較した上で高瀬は、「どちらかひとつと限定するのではなく、システム規模や要件に応じて適材適所で両方を使い分けることで、コスト削減やビジネス促進に繋がると思っています。お客様がどちらを選択されても不安なくご利用いただけるよう、アシストが商用製品と同じレベルでオープンソース・ソフトウェアのサポート、技術支援、教育サービスを展開し、安心してオープンソース・ソフトウェアを利用できる、という状況にしていきたいです」と語る。
高瀬は、2011年10月より取り扱いを開始したPostgreSQLをエンジンとしたRDBMSであるPostgres Plus(販売元:EnterpriseDB社)の国内第1号となるメーカー認定セミナー講師の資格を取得した。「PostgreSQLなら、高瀬にきけ」という目標をクリアし、ワーク・ライフ・バランスを図りながら高瀬は次のステップへ進もうとしている。
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