ある企業さんのプレゼント企画に応募したら、運よく当選して賞品の 「日経ネットマーケティング」創刊号(2007.11) をいただいたので、早速読んでみました。
記事で紹介されている改訂のポイントは次の3つです。
1.トップページの改善
関心が高い、「食事」「客室」「温泉」を目立つ位置に置く。
現サイトをみていただくとわかるように、画面中央に
大きくこれらの見出しが置かれていますよね。
旧サイトでは、「北大路魯山人ゆかりの宿」といった
コンセプトの解説がメインに置かれており、上記のような
見出しは左下に小さく表示されていてあまり目立たなかった
のです。
2.ナビゲーションの改善
すべてのページに、宿泊予約へのリンクを
上部、下部、右サイドの3箇所に表示
こうすることで、ユーザーの予約行動を容易にしています。
旧サイトでは、予約は右下に1つだけ控えめに置かれて
いただけでした。
3.泊まりたくなる演出
ユーザーの目線で写真を選択。おいしそうな料理や清潔感
あふれれう広々とした風呂の写真を掲載。
旧サイトでは、木々の間から部屋を望む構図や、
照明を落とした食事処を遠巻きに撮影したものなど、
えん曲なイメージがほとんどでした。
確かに、こんな写真ばかりでは、ユーザーの泊まってみたい
という欲求をかきたてるのはなかなか難しいでしょうね。
結局のところ、白銀屋の旧サイトでは、
“ガイドラインに沿って旧サイトを見ると、
デザインの良しあし以前に、ユーザーが期待する情報が
提供できていなかった”(サイトを手がけた黄日錫氏)
ということです。
Webサイトにおける「デザイン」は、
そもそも、ユーザーの求める「情報」や「機能」を
的確に提供するための
「手段」
であるという基本が、
旧サイトでは押さえられていなかったということでしょうね。
最後に、この事例記事に掲載されている
星野リゾートの「ユーザビリティガイドライン」(要旨)
の一部を引用しておきます。
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・全ページから宿泊予約のページにアクセスできる
・注目度の高い「客室」「食事」「風呂」のメニューが
目立っている
・写真は抽象的なものでなく、被写体が明確になっている
・写真の近くに訴えたいフレーズ(言葉)が置かれている
・Flash 動画などでの再生待ち時間がストレスにならない
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。