筆者は2002年にCAとして入社し5年間乗務して航空会社を去った。 経済環境の悪化に伴う、終身雇用の崩壊、賃金カットが渦巻く中、ビジネスパーソンとしてキャリア防衛意識を持つことを説く。
「終身雇用」という言葉が死語になるのも時間の問題であろう。
最近は様々な企業で成果主義という大義名分のもと定期昇給廃止が実施されたり、賃金上昇カーブが低く抑えられている。
数字で見ても一目瞭然で、サラリーマンの平均賃金は1997年の467万円から一貫して減りつづけ、平成21年には406万円まで下落。14年連続のマイナスとなっている。
それだけにとどまらない。
企業はあの手この手でビジネスパーソンの賃金を搾取しようと動く。
「組織のフラット化で社内の風通しを良くする」だとか何とか耳触りのいい言葉を囁き、巧みにポストの数を減らしていく。今もっと高い賃金を獲得しようと思えば、数少ない椅子を奪い合うゲームに参加するしかない。盲目的に会社に忠誠を尽くしてもそれに見合うだけのペイを得るのは難しい時代に突入したと言える。
キャリア防衛意識を持つ。
今まで培ったスキルを生かして転職するのも手である。
その場合、転職市場で自分の価値が高くなるように逆算して今の会社で積極的に核となるスキルを身に付けていくべきである。
起業という道もある。
白紙のキャンバスに絵を描く能力があるのなら、リスクは高いがいっそ起業してみるのもいいかもしれない。
法人設立には資本金1円、取締役1名だけでも起業出来るようになり、一昔前より障壁はかなり下がった。
事務所に無駄な固定費をかけなくてもシェアオフィスを借りれば月1万円で立派な商談スペースや会議室を持つことが出来る。
筆者は千代田区九段下にある女性起業家専門のシェアオフィスを拠点にしている。
以上のことを踏まえると会社勤務のビジネスパーソンは5年後、10年後の明日のわが身がどうなるのか予測し、戦略を立て、キャリア自己防衛していくのが賢明と言える。
その判断を下すのは他の誰でもない、あなた自身なのだから。
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