「ダナ・キャラン」「ペプシ」などのブランディングを手がけているデザイナー、ピーター・アーネル氏は、日経産業新聞(2011/01/13)の記事の中で以下のように答えています。
また、昨年11月に発売され、女性中心に好調に売れているサンスター文具のハサミ『スティッキールはさみ』も「ペンのように携帯するハサミ」というコンセプトに基づくおしゃれなデザインが魅力的。
おそらく、「ものを切る」というハサミとしての機能的価値の面では従来製品と大差ないでしょう。やはり、これまでになかった独自の形状、つまりデザイン面での革新がヒットの最大の要因になっているものと思われます。
デザインは、機能よりも比較的真似しやすいため、どんなに独特のデザインであってもすぐに類似の競合品が登場する現状にあっては、マーケティング・コミュニケーションの必要性も十分にあると思います。(とりわけ、「売れ続ける」ためには!)
ですから、「ブランディングは、製品が全て」とするアーネル氏に、完全には同意することはできません。
しかし、製品開発における革新を簡単にあきらめ、お金さえあれば実施できる広告や各種コミュニケーションに過度に依存することは止めるべきでしょう。
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2011.01.28
2011.03.14
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。