米国、および日本でロングセラーとなっている名著、 『影響力の武器』 の著者、ロバート・チャルディーニさんが、 日本心理学会の大会での招待講演のため9月に来日されていました。 私は残念ながら同講演を聞くことはできませんでしたが。
3「未来の世代のためにご協力を」
4「当方の大多数のお客さまに継続使用を
ご協力いただいています」
この実験では、前の3つに比べて、
「社会的証明」の原理を盛り込んだ4番目の文面が
[34%]
も多くの客がタオルの再利用に協力することが
分かったそうです。
「社会的証明」の実験は、
日本でやればもっと大きな差異が出そうですよね。
「空気を読む」ことが重視される日本では、
おそらく、他の国以上に「社会的証明」の影響力が強い
でしょうから。
では、インタビューの中でも、
また『影響力の武器』でも説明されているのですが、
「だまされない心」
を持つ人になるコツを最後にご紹介しましょう。
ひとつは上記6つの「影響力の武器」(原理)
を十分理解しておくこと。
売り込もうとしてくる敵が、
どんな武器で攻めてきているかがわかれば、
簡単に乗せられてしまうことはないですよね。
もうひとつは、購入を決める際に、
相手が使う影響力の武器を、
「自分とモノやサービスとの関係」から切り離すことです。
たとえば、テレビショッピングなどで
「本日限りの限定価格!」
「先着100名さま限り!」
といった「希少性」の武器で相手が攻めてきた時。
この口車に乗せられているだけだと、
「今買わないと後悔するかも・・・」
とつい考えてしまいますね。
しかし、
「ちょっと待てよ、そもそもこの商品は
自分にとって本当に必要だろうか?」
と
「自分とモノ・サービスの関係」
だけに焦点を当てるようにするのです。
こうすれば、勢いで買ってしまい、後になって
「後悔する」
ことが幾分か減らすことができるでしょう。
『影響力の武器-なぜ、人は動かされるのか』
(ロバート・B・チャルディーニ著、誠信書房)
アマゾンでの購入は>こちらから!
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2008.01.31
2011.02.05
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。