パチンコホールやホテル、エレベータなどのバックグラウンドミュージックが示す通り、音楽の人間の行動への影響は昔から研究の対象となっている。加えて、音楽は、人間だけでなく、動植物への影響についても指摘されている。ルワンダから、豚にヒップホップやレゲエ、R&Bなどを聞かせ生産性を上げたニュースが飛び込んできた。今回は、音楽と生産性と環境経営の関係について見ていこう。
「ルワンダの農場で、豚にヒップホップやレゲエ、R&Bなどを聞かせながら育てたところ、音楽を聞かせて育てた豚は、音楽を聞かせなかったものに比べ、2倍も子豚を産み、体重の増え方や肉質も良いという結果が出たとの事。(参考:2010年10月8日 ロイター)」
人間の職場でも、音楽と生産性の関係は、かなり以前から研究対象になっているようだが、まだまだ明確な結論は出ていないようである。一口に音楽といっても幅広く、好みの問題もあり、それが否定派と肯定派が分かれる理由の一つではないだろうか。
懐疑派も少なからずいるものの、音と人間の行動との関係の信奉者は数多くいる。例えば、パチンコホール。昔の軍艦マーチに始まり、現在の電子効果音。効果の程は定かではないが、やはり、これらの目的は、お客様の気持ちを高揚させ、射倖心を煽るためのもの。反対に、ホテルやエレベータでは気持ちを落ち着かせるような音楽が流れている。
音楽と生産性の関係はこれらのケースだけでは何ともいえないが、やはり、何かありそう。何よりも、大規模な設備投資や資源、エネルギーを消費することなく取り組むことができるのは魅力的である。
今ある経営資源が音楽を流すだけで2倍の生産性を生むというのなら、試して見る価値はあるというものだ。大規模な投資や大げさな活動をすることばかりが環境経営ではない。資源、エネルギーの消費から得られるアウトプットをちょっとした工夫で大きくすること。こうしたアプローチも、環境経営の大きな柱の一つだ。
中ノ森 清訓/株式会社 戦略調達 代表取締役社長
調達・購買業務に関わる代行・アウトソーシング、システム導入、コンサルティングを通じて、お客様の「最善の調達・購買」を実現することにより、調達・購買コスト、物流費用、経費削減を支援する傍ら、調達・購買活動から環境経営に貢献する方法は数多くあると、環境負荷を低減する商品・サービスの開発やそれを支える優良なサプライヤの紹介など環境調達に関する情報発信活動を行っている。
コーポレートサイト: http://www.samuraisourcing.com/
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株式会社 戦略調達 代表取締役社長
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