アジア最大級の家電・IT見本市「CEATEC JAPAN2010」が5日から幕張メッセで開幕したが、「アップル対抗」をあらわにしたともいえる、電子書籍端末やスマートフォンが実に面白い動きを見せている。
「進化論」のダーウィンの言葉としてネット上でよく誤用される言葉がある。
「強い者が生き残ったわけではない。賢い者が生き残ったわけでもない。変化に対応した者が生き残ったのだ」。いかにもダーウィンが語った風な言葉だが、「種の起源」にその一説はないという。
その説を引用するなら「生物の進化は、すべての生物は変異を持ち、変異のうちの一部は親から子へ伝えられ、その変異の中には生存と繁殖に有利さをもたらす物がある(略)そして限られた資源を生物個体同士が争い、存在し続けるための努力を繰り返すことによって起こる自然選択によって引き起こされる」。
「変化に対応した者が生き残ったのだ」と、予めあるべき変化を予想できるほど、昨今の技術の進化や世界の変化は簡単ではない。故に、「存在し続けるための努力を繰り返すこと」が欠かせないのであり、幾多の失敗の積み重ねから、「変異のうちの一部は親から子へ伝えられ、その変異の中には生存と繁殖に有利さをもたらす物がある」ことを見極めることが大切なのだ。
その意味からすると、今回の「和魂洋才」的なGALAPAGOSの取り組みも、スマートフォン+ガラケーハイブリッドも「「存在し続けるための努力」の一つだ。結果を楽しみに見守りたい。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。