日経新聞6月16日版・企業面に「トヨタ再出発 試練の1年を超えて-上」という特集連載記事が掲載された。サブタイトルとして「顧客が起点 本社主導転換」「1000万台より1000万人が求める車」などの言葉が並んでいる
「1000万台」という「目標」ではなく、「顧客起点」「顧客中心」のモノ作りと本来の販売という、本来の「目的」に回帰するのがトヨタの新たな成長戦略だ。それは、豊田社長は5月の決算発表会見での「新たな成長戦略にかじを切る」という言葉意味するところである。
「カイゼン」などで、モノ作りのお手本とされたトヨタであるが、そのモノ作りの品質神話も「再出発」の中で再構築を図っている状況だ。その神話の復活にも是非とも期待したい。
それ以上に、トヨタの成功は産業界の多くの企業が学び、真似をするということから考えれば、是非とも「新たなる成長戦略」としての、「顧客起点のお手本」という神話を構築することに期待したい。そして、トヨタの完全復活が多くの日本企業に活力を与えてくれることを切に願いたい。
※注釈ない場合も豊田社長の発言は全て記事より引用
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2009.02.10
2015.01.26
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。