地方自治体などで地元の多くの企業を集めて 買い手企業との商談会を開催していますが、 そこでたいていの企業さん(サプライヤ候補先)から言われる 三つのことがあるというのです。 「何かありませんか?」 「何でもやります」 「何かあったら声をかけてください」この三つだそうです。
そうすると
先ほどの3番目の「脱量産」というキーワードが引っかかってきます。
自らの強みを放棄しているような気がするのです。
多くの「買い手」(バイヤー)は
高品質、低コスト、安定化ができるサプライヤを探します。
試作や一品モノについては企業にもよりますが、
バイヤー自体がサプライヤ選定に絡まず、設計、試作が
独自のルートで調達することも少なくありません。
つまり「売り手」と「買い手」に
意識や目的の境界が生じているということなのです。
これを考えると冒頭の三つのキーワードは分からなくありません。
「何でもやります」(但し一品モノなら)という世界な訳です。
先日、中国BYDが日本の大手金型メーカーオギハラの一部工場を
買収することが発表されました。
この記事のように、あるバイヤーさんによれば、
昔の日本のお家芸であった生産技術力は
今は中国他の新興国に移り始めているようです。
金型メーカーの買収という昔であれば考えられないようなことが
起きている訳ですから、その通りなのでしょう。
ただこれでいいのでしょうか?と考えさせられました。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。