小学教科書の検定結果が文科省より発表されました。 多くのメディアでは「ゆとり教育から転換」というタイトルがおどりました。 果たして子どもの学力は伸びるのでしょうか? 私見を述べるとともに、皆さんの「考える」キッカケを作れれば、と。
◆本投稿記事は、毎日更新中のZ会ブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。
文部科学省が3月30日、2011年度から小学校で使用される教科書の検定結果を発表しました。
ほとんどの新聞記事で触れられているばかりか、ネット上でもかなり話題になっていましたので、多くの方がご存知だと思います。
YOMIURI ONLINEより。
「小学教科書、ゆとり決別」
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100331-OYT8T00210.htm
大人、そして多くの保護者の方は
・今回の変更は子どもにとってプラスにはたらくことなのか?
・いや、それよりなにも、子どもの学力は伸びるの?
ということを気にされていると思います。
私見に過ぎませんが、と断りを入れた上で、結論を述べるならこうなります。
「プラスにはたらくと思います。
なぜなら“マニュアル”が分厚くなったんですから。」
日本には、“マニュアル”に沿って教えることが得意な先生の方が多いんです。
だから、“マニュアル”が少ない「ゆとり教育」は、結果的に成功とは言えなかったんです。
うまい言い方が見つかりませんので言葉は悪くなりますが…
ハッキリいって、「個々人にあわせた教育を」なんて幻想に過ぎず、現実を見れば、“マニュアル”に沿って教える場面の方が(日本の学校教育では)多く、かつ、そのことに慣れた先生たちがいるわけです。
であれば、“マニュアル”にて「教えるべきこと」を増やした方が、学力がつきます。
とくに「新しいことは余りしない」けれど「言いつけを守る」ことには順な「公務員」、つまり「先生」という職の皆さんは、ビジネスマンに比べ“マニュアル”は守るでしょうから…。
注)先生は能力ないよね、とけなしているわけではなく、「公務員」になったらそういう方向・志向性に「フツウの人」であればなびいてしまう現実を指しています。
きっと「フツウの人」である僕も、ビジネスの世界に飛び込んだので新規創造の方向に目が行くようになりましたが、教師になっていたらきっと今よりずっと保守的だったと思います。
それは職業から作られる性格的なもので、仕方ないことなんだと思います。
(もちろんそんな外部環境に左右されない、立派な先生もいらっしゃいます)
「マニュアル通りの教え方をする学校教育なんてよくない!」
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