我が子の内定のために親ができること(1)「就活」事情を知る

2010.03.06

組織・人材

我が子の内定のために親ができること(1)「就活」事情を知る

新田 龍
株式会社ヴィベアータ、株式会社就活総合研究所 代表取締役

新卒学生の就職活動、略して「就活」(シューカツ)が正念場を迎えています。 本シリーズでは、就活生のお子さんを持つ親御さんに向けて、「新卒採用と就活の現状」と「面接官の本音」、そして「親としてやるべきこと、やってはいけないこと」について最新の情報をご提供していきます。

そんなネットの進展から、「安易な気持ちでの応募」を防ぐ意図があるのかどうか、選考は複雑、かつ難化しています。 かつてはほとんどの会社の選考は履歴書と面接中心で、一部で一般常識などの筆記試験があった程度でしたが、現在は「エントリーシート」とよばれる、やたら記述量が多い書類を提出するところから選考が始まります。 それは履歴書とは異なり、各企業が独自に用意した書類で、「自己PR」「学生生活で打ち込んだこと」「志望理由」などを詳細に記載する形式になっています。

その選考に通過すると、「SPI」「CAB」「GAB」といった各種能力・性格適性のための筆記試験や、同様の検査をパソコンで解く「webテスト」「テストセンター」など、多様な検査を経て面接へと進んでいきます。

更に面接も、「グループディスカッション」「ケーススタディー」「コンピテンシー面接」など、いくつもの方法が採用されており、対応に苦慮する学生も多いのが現状です。

以上が、皆さまの頃と現在の就活の違いです。 皆さまが体験されたものとは全く違う難関にお子さんが挑んでいることをお知り頂くとともに、時代の変化も踏まえて、適切なアドバイスを与えることが求められています。

(次回は「面接官は選考で何をみているか?」についてお伝えします)

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新田 龍

新田 龍

株式会社ヴィベアータ、株式会社就活総合研究所 代表取締役

キャリア教育プロデューサー ブラック企業アナリスト 大学講師 HRMストラテジーコンサルタント JCDA認定キャリアデベロップメントアドバイザー 日本キャリア開発協会、東京商工会議所会員 早稲田大学卒業後、東証一部上場企業で経営企画、事業企画を経験。 その後人材サービス大手企業にてコンサルタントおよび人事採用担当等を歴任。 現在は人事戦略とキャリア教育に関するコンサルティング会社を2社経営。

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