不況が深まり、景気の二番底割れも懸念されている昨今。そんな中、バレンタインでも、高価なブランドチョコ消費よりも、安価巣な手作りチョコ優先という流れが押し寄せている。今年のバレンタイン、キーワードは“おウチLOVE”である。 [郷好文,Business Media 誠]
今年のバレンタイン、キーワードは“おウチLOVE”のようである。
不況が深まり、チョコを割るように、景気の二番底も割れそうな雲行き。そんな中、高価なブランドチョコ消費よりも、安価な手作りチョコ優先という流れがチョコ市場にも押し寄せている。バレンタインも「外食よりも内食で」なのだ。
江崎グリコの女性500人アンケート「バレンタイン事情2010調査」でも、74.8%は友チョコ・義理チョコ・父母チョコを手作りでリーズナブルに作りたいと回答。一点豪華な本命チョコ以外は板チョコから作る“デコり派”が多数を占めるようだ。
さらに今年は、「手作りかあ。安くあげたいのかな」と男子に言われずにすむ状況もある。それは2月14日が“日曜日”であるということ。本命だけのおウチLOVEに専念する言いわけが用意されているのだ。翌15日の月曜日に、職場で未練がましく「まだか、まだか」とキョロキョロする男子を尻目に、「本命だけで終わったわ」とキッパリ仕事をするのが今年のバレンタインだ。
チョコおウチ派にはグレーダー
メッキのはげたブランド消費から、節約・本命オンリーのおウチLOVEへ。そんな手作り派の彼女たちに、相棒cherryさんお勧めグッズがある。米国の工具メーカー、マイクロプレーンの西洋おろし金。その独特の形状の精密加工刃は、目詰まりしないシャープさ。料理のプロ御用達である。
『プロ・ラージシェーバー 38006』はチョコやチーズを幅広のリボン状におろせる逸品(3675円)。シナモンにナツメグ、ジンジャーにガーリック、ハードチーズやオレンジまで、おろす素材や用途で選べる豊富さ。シャープな削り味だからといって、愛まで削らないでほしいけれど。
富の偏在をならす愛の力
おウチLOVEに加え、経済構造が激変する中で、“愛の構造”を揺り動かす潮流を感じる。それは“富の偏在をならす愛のパワー”だ。2009年後半から2010年初頭にかけて起きた、男女にまつわる“愛”の事件を挙げてみよう。
まずは、日本中の成人男性を震撼(しんかん)させた連続結婚詐欺事件。愛を信じ切って、貢いだ挙げ句に落命した男子。あっけらかんとブログをつづる女詐欺師。純なオトコはいともカンタンに籠絡(ろうらく)されてしまうのか。しんみりとしてしまった。
そして、あの世界的プロゴルファーの自動車事故に端を発した、一大不倫スキャンダル。夫妻の邸宅でその夜、何があったのか? 発覚に至るまでの遍歴もさることながら、離婚に伴う慰謝料は300億円近くという規模、さらにイメージ失墜に伴う数千億にも上る経済損失にも驚かされた。愛の作用とはかくも経済を動かすものか。
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