「起業すれば営業スキルがつく!」という人がいますが、私は本当かなあ、と思ってしまいます。あ、B2Bが基本のお話しですよ。これ。
でも、飛び込んでも飛び込んでも取れなかったら、疲弊します。お金も減っていきます。そして、顔つきが変わってきてしまします。そんな顔では誰も買わないよ、というような怯えた顔になってくるんですね。これ、本当ですよ。
それで、起業するならベンチャーに就職だ!という人もいますが、それも違うと思います。いや、儲かってるベンチャーならいいですが、儲かってないベンチャー、お客さんに相手にされていないベンチャーに入ってしまうと、どうなるか?
新規開拓をやって、全然取れないという状況に陥ります。
そんなことに、新卒の人間が耐えうるのか?
まあ、おじさんにもしんどい。おじさんになってから、営業を一度もやったことがなくてあるのもしんどいですよ。でも、普通は、新卒の人間が耐えるのは無理です。
そして、経営が苦しくなると、従業員にお金を払わなくなります。大企業の給与水準は高いのです。大企業は月給しか書いてないですが、上がり方がハンパないのです。残業が青天井でつくのです。なんて企業は減りましたが、未だに大企業の給料はマシ。そのへんの中小企業より相当マシです。というか、全然違います。
ブラックはブラックでも、上場しているようなブラック企業はつぶれるかもしれませんが、お金は回しています。顧客もいます。回っているのなら、仕事をしてスキルを上げることは可能です。ブラックということは激務。その激務に耐えればスーパーなビジネスマンになれます。
巨大なブラック企業出身で独立した人はけっこういますよ。
ステップ論で行くと、既存客のリストががっちりあって、そこからキャッシュが上がる仕組みができていて、営業パワーがそんなにいらないところで、営業をするのが第一歩。一番簡単にお金がもらえます。営業っぽい仕事ができる。
既存客リストはあるけど、うまくいかせず、プロセスがかっちり組めていない企業で、あいまいな業務領域で営業をやって、売れて2歩目。
名前が通っている会社で、新規開拓をやれて3歩目。
名前がなく、リストもない会社で、新規開拓をやれれば最強。売れます。売れます。これは本当にすごい。
野村證券に行っていた知人は、営業で支店配属になり、100枚名刺取ってこい!!といわれてほっぽり出されたそうです。それで、彼のたくましいところは、名刺がはってる雑居ビルをめぐり、ひからびた名刺を集めてなんとかしたそうです。
上司に「お前、なんで名刺がこんなにひからびてるんだ?」といわれて、「いや、強引に行ったので、お前ごときには、この名刺しかやらねえっていわれました。」といって、「おう、そうか。」といわれたそうです。笑いました。
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。