生き残れる企業、淘汰される企業。その両社を分かつものは何なのか?
低価格戦争の外食産業において、リンガーハットも神戸らんぷ亭も「弱者」である。その分、生き残りには強者の何倍も知恵を使っているのだ。一方は「低価格戦争」からさっさと一線を画した。もう一方は、参戦の構えを見せて存在感を示しつつも、独自の差別化メニューを用意し顧客吸引を図っているのである。
「遠吠え」はいつでもできる。それより先に、少しでも知恵を使うべきなのだ。
マジックワードを提示しよう。「バリューフォーマネー」。いかに価格に見合った、もしくは、価格以上の「価値」を顧客に提供できるかが勝負なのだ。
現代(Modern)マーケティングの大家フィリップ・コトラーは「マーケティングとは“価値の交換活動”である」と定義した。その「価値」という要素が、いかに顧客のニーズに適合しているかの勝負になってきているのだ。そこには難しいマーケティング理論も、コトラー流を離れた「ポストモダン」も必要ない。今一度、「顧客ニーズ」を深掘りして、それを実現することが大切なのである。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。