日経ウーマンオンラインとINSIGHT NOW!のコラボレーション企画! 明日から使える“オンナゴコロ”をつかむマーケティングのヒントに! 大多数の消費行動を担っていると言われる女性達。 その心をつかんだ商品やサービスの仕掛人に、 オンナゴコロの仕掛け人で、 INSIGHT NOW!ビジョナリーの武田舞が直撃。
ブランドを立ち上げる上での第1歩は、2006年12月に行った出店希望の駅ビルでの、クリスマス期間限定ショップを成功させる事。Francfrancで展開している商品を、より女性の好みになるように、ディスプレイ、ラッピング、商品の展開カラーなど、一から変える作業が必要だった。例えば、バスタオル。Francfrancでは、ホワイト、ブルー、グリーンなど数種類のカラー展開をしているが、松本さんは、あえて女性らしいホワイト、ピンク、ブラウンに絞って展開した。そして、リボンをあしらって「違う商材」に見せるテクニックを使う。
「オシャレな女性が、カワイイ、カワイイと言って、買い物かごに、バスグッズやミニクッションなど をどんどんいれるんです。多い方では1度に2万円も購入する方も。想定の2倍以上の売上げに、私も驚きました。」(松本さん)
「今まで疑問視されていたことに、一気に自信を持てた瞬間。オシャレな女性が次々と買って行く姿を見て、これはいける!と感無量でした」と松本さんは振り返る。
「カワイイ」の定義って?
期間限定ショップが成功して、いよいよ本格的にショップを展開する上で苦労したことは、「カワイイ」の定義付けだった。
他の雑貨ショップ でもギャル系、ほっこり系、姫系、ナチュラル系などそのタイプは多様。消費者はそれぞれが「カワイイ」を口に出す。日本の女性は、「カワイイ」という言葉が大好きだ。自分が気に入ったものはすべて「カワイイ」という表現をする。
バルスで展開する「カワイイ」の定義をチームで共有する事が難しかったという。
About a girl by Francfrancは、どの「カワイイ」を売りにするのか――。結論は「トレンド(イマドキ感)×カワイイ」。松本さんは、このキーワードをいかにAbout a girl by Francfrancで扱う雑貨に落とし込むかに腐心した。
例えば、リボンというモチーフ。ピンクにレースのリボンは姫系になるし、黒のレザーのリボンにしたらカッコいい感じになる。つまり、リボン一つとっても、素材やあしらい方を変えるだけで雰囲気はがらっと変わる。
そこにトレンド(イマドキ感)をうまく組み込み、独自の世界感を保ちながら、About a girl by Francfrancのカワイイ定義を作っていった。
About a girl by Francfrancのターゲット層は、20代・30代などといったように年齢では区切っていない。実年齢に関係なく、おしゃれに自身のライフスタイルにこだわりを持つ」という消費マインドで絞られた消費者に対して「私の好みにぴったりな店」としてインプットする。そこに焦点を合わせてブランド構築をしていった。そうすることで、消費者は、アバウトアガールのブレない商品展開を信用し、足を運ぶはずだ。
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日経ウーマンオンラインSPECIALコラボ~オンナゴコロの仕掛人
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