日経ウーマンオンラインとINSIGHT NOW!のコラボレーション企画! 明日から使える“オンナゴコロ”をつかむマーケティングのヒントに! 大多数の消費行動を担っていると言われる女性達。 その心をつかんだ商品やサービスの仕掛人に、 オンナゴコロの仕掛け人で、 INSIGHT NOW!ビジョナリーの武田舞が直撃。
オンナゴコロの仕掛け人
『ヘアメイクの力で秋田のウェディングを変えた仕掛け人~前編~』
1993年、今から16年前。佐々木さんは、東京で出会って結婚した美容師の旦那さんと秋田で新しいサロンを開くために郷里の秋田に戻ってきた。6年ぶりに戻った秋田で佐々木さんが一番驚いたのが女性のヘアメイクだったという。東京で2年、化粧品ブランドで有名な「シュウ ウエムラ」でメイクを学んでいた佐々木さんにとって【「驚き以外の何ものでもなかった。ひと言でいうと、田舎特有の時代遅れ、だったのでしょうか」】と当時を振り返る。一般的に「秋田美人」と言われる秋田の女性だが、「多くの人がヘアメイクでせっかくの素敵な素地を台無しにしていると思いました」。
コンビニより多いと言われる美容室という業態。地域密着型でビジネスを展開する田舎という土地柄。言わずもがな、新規参入の壁は厚かった。何を変えれば秋田の女性が美しくなるのか――。それが分かれば、新規参入の美容室でもまだ勝機があるはずと、日々そのことばかりを考えていた。
そんなある日、ふとテレビを見ていた佐々木さんは、その答えにたどり着く。「地方局のアナウンサーの女性。プロがやっているはずなのに、ヘアスタイルもメイクも何かが古く感じました。自分だったらどうメイクするかを考えながら、ブラウン管に穴があくほどその人の顔を凝視して気付いたのです。答えは、眉毛でした」。
眉毛を変えれば、秋田美人は文字通り秋田美人にもっと近づく!そう確信した佐々木さんは、1993年当時、東京ではすでに広まっていた眉毛カットのサービスを秋田で提供してみることにした。結果はすぐに現れた。「眉毛のカットひとつでこんなに変わるの?!」とお客さんは大喜び。来てくれたお客さんが次々と自分の家族や知り合いを連れてきてくれた。「ほとんど宣伝活動をやらなかったのに、来てくれたお客さんが勝手に集客をしてくれました」と笑う。
サロンの店主は東京で活躍していた美容師。その奥さんが今まで秋田になかったヘアメイクを提供する。2人の東京で学んだ「センス」と「スタイル」を求めて、連日お客さんが耐えない人気のサロンとなった。オープン当初は15坪という広さだったお店はあっという間に手狭になり、2階建ての100坪ある大型店となった。才能有るスタッフにも恵まれ地域でも大注目のお店となり、秋田の若手美容師のリーダー的存在になる。
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日経ウーマンオンラインSPECIALコラボ~オンナゴコロの仕掛人
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