1月1日の日経MJ一面。特集の本論ではないものの、「韓国の百貨店」に関する記述がとても重要だと思った。
レビット教授はレビットのマーケティング思考法で、米化粧品会社のレブロンの経営者、チャールズ・レブソンの言葉を引用し、次のようにも書いている。
<「工場では化粧品を作る。店舗では希望を売る」。なるほど、女性は化粧品を使う。だが女性は化粧品を買うのではない。希望を買っているのである。レブソンは人間の衝動を正しく理解して、その上にあの金字塔を立てたのである>。
まさしく、韓国の百貨店が行っているのはそういうことなのだ。
教授が同書を記したのは1974年のことだ。(和訳は翌年)。それ以降も今日に至るまで「提案型営業」や「コンサルティングセールス」が重要といわれるようになって久しい。それはニーズの深掘りができるか否かにかかっているのである。単なるモノではなく、顧客が本来必要としている価値を提供することがマーケティングの本質でもあるのである。韓国の百貨店から学ぶのは、日本の百貨店だけではなく、全てのビジネスが今一度考えるべきポイントである。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。