「見くだす顔」という表情があります。企業リーダーや政治家に多い顔つきですが、成長過程にある会社にとって社員が一生懸命働くことを促進する、よい顔といえます。しかし、成長が止まったときにはマイナスとなるのです。
見た目といえば、身だしなみと考えるのは当たり前です。
しかしながら、身だしなみ以上に人間が人間を評価するポイントが見た目にはあるということを認識しておく必要があります。
この場で何度も書いているように私達の顔には個性があります。
目の位置が高く鼻も高い大人顔。
一方で目の位置が低く、鼻が低く少し上も向いた子供顔。
前者は小さい頃から年上に見られ、なんとなくしっかりした印象があります。
後者は中学生になってもまだ子供料金で電車に乗れるほど・・・・・・。
大人になっても若く見られる子供顔は可愛がられて成長すると以前書きました。
ただし、40歳を越えたあたりからがこのタイプのターニングポイント!
親しみがあっていいのですが、
一方で部下に舐められるという傾向があるのです。
私のところに来られる社長で多いケースが、以下のふたつ。
①見た目はかわいらしい子供顔。どこかあどけなく親近感を感じます。しかし、部下を叱る必要があるときなど、なんとなく相手に届いていない気がするとおっしゃいます。そのため、強く叱り過ぎて後で後悔することもあるようです。
②見た目がダイナミックで迫力があり、強いリーダーシップを発揮しそうなタイプです。ちょっと近づきにくく、遠巻きから社員たちは社長の様子を伺います。当の社長は結構繊細で部下思い。近くにいる部下はそんな社長のよさを把握しています。しかし、遠くの部下にとっては近づきにくい存在です。
会社の社員から見れば、社長の見た目は大きな関心事。
強引なリーダーシップなのか、包容力のあるリーダーシップなのか。見た目が重要な判断基準なのです。
上記①のように子供顔で親近感を感じさせる見た目の社長は接しやすい一方で、なんとなく頼りなく感じるもの。いざ厳しく叱咤するときなど舐められることも・・・・・・。
一方、②のケースのような大人顔で迫力のある見た目の社長は頼りがいがあるけれど、近寄りにくい存在です。パワーハラスメントと誤解されてしまうこともあるのではないでしょうか。
それぞれ全く異なるタイプで悩みはつきものなのです。
さて、①の社長がアーティストや企画プランナー、研究者など、自由な発想で仕事の成果がでるという会社であれば、社員たちは親近感のある社長の下自由に仕事ができるため、それだけ成果を出せるかもしれません。
しかし、運送業や建設業など体育会系ののりであれば、少しつらいかも・・・・・・。
②の場合は、逆でしっかりした上下関係のある組織体であれば、使える外見。ソフトを重んじる会社であれば、親近感のない社長はマイナスかもしれません。
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2007.09.15
2007.09.16
株式会社パーソナルデザイン 代表取締役
「自分らしさをデザインする。」をコンセプトに、独自のパーソナルアイデンティティ分析を基に業界・業種・役職に合った「自分らしさ」をスタイリスト、ヘアデザイナー、ボイストレーナー、演出家ほか各種スペシャリストとともに演出をサポートしています。ビジネスパーソンのためのパーソナルプロデューサー、が肩書きです。