広告の役割再考「広告リレーション理論」

2009.10.21

営業・マーケティング

広告の役割再考「広告リレーション理論」

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

このところ、 「広告の役割がよくわからなくなってきた・・・」 と感じていらっしゃる方はいませんか?

以上の3つの役割を踏まると、広告には

・プロモーションとしての広告
・コミュニケーションとしての広告
・リレーションとしての広告

の3種類があるということになります。
(もちろん、ひとつの広告が複数の機能を
 果たす場合もあります)

では、それぞれの広告の特徴について
小泉氏による整理の一部をご紹介します。

-------------------------------------------

・プロモーションとしての広告

- 変化に富んだ対応・メッセージ
- 話題性重視
- 売るための広告
- 短期的・速効的効果
- 知名度・認知度向上⇒売上

・コミュニケーションとしての広告

- 一貫した対応・メッセージ
- 共感性重視
- ブランドのための広告
- 中・長期的、遅効的効果
- 理解度・好感度向上⇒ブランド

・リレーションとしての広告

- 継続した対応・メッセージ
- 関係性重視
- ロイヤルティのための広告
- 長期的、持続的効果
- 関係性・信頼性向上⇒ロイヤルティ

------------------------------------------

いかがでしょうか?

ネット広告どっぷりの方は、おそらく

「プロモーションとしての広告」

に偏重しすぎており、他の重要な役割を
忘れている可能性が高いのではないでしょうか。
(そのため、ブランドが構築できず、
 安売りなどの販促策に走らざるをえない)

上記3種類の役割のどれに重点を置いた広告を
制作・出稿するのかは、各企業が直面している
競争環境や顧客特性、製品のライフサイクルなど
によって異なってくると思います。

「広告リレーション理論」に基づいて、
自社の広告のあり方を再考してみたらいかがでしょうか?

*東海大学Webサイト
 文学部 広報メディア学科 小泉 眞人氏 
http://www.hum.u-tokai.ac.jp/media/professor/prof-koizumi.html

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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