本稿は「営業革新」をテーマに、家弓独自の視点で整理していきます。 まだまだ発展途上のモデルですが、皆さんのご意見をいただきながら、 ブラッシュアップしていきたいと思います。
このように、顧客の関心事は購買プロセスのステージ毎に変化します。
これは、購買取引に関わる「狭義のニーズ」と言っても良いかもしれません。
■ DMUによる関心事の違い
一方で、DMUによっても関心事は異なるはずです。
営業マンにしてみれば、
「あの会社はヒトによって、言うことがバラバラだ」
と、グチをこぼしたくなるかもしれません。
しかし、それは仕方ないことなんですよね。
部門が違うということは、当然会社のなかでの役割が違うわけです。
役割が違えば、ニーズも異なるのは当然のことでしょう。
先ほどの生産設備の例で言えば、
・生技 = 全体の生産性が気になる
・製造 = 使い勝手や歩留まりが気になる
・設計 = 生産品質が気になる
・情シ = 他システムとの相性が気になる
・購買 = 納入価格が気になる
それぞれの立場を考えて、何が求められるのか?
それをどう説得、納得してもらい、自社製品の魅力を理解してもらうかが
重要な営業の役割と言えることでしょう。
【営業革新6】営業プロセスをデザインする
営業活動は、前述の顧客の購買プロセス、
そしてDMUに的確に対応するプロセスが求められるはずです。
そんな「営業プロセス」の設計について考えてみました。
■ 最適な営業プロセスとは?
何をもって「最適」とするかは、それぞれのセールスパーソンの個性や
取り扱っている商材によって、かなり異なると思うのです。
だからこそ、「あるべき営業」については、
深く研究がなされず、「企業によって異なる」とか「営業マンによって異なる」
とされてきたのではないでしょうか?
確かに売れる営業マンにも様々なタイプがいます。
それでは、各企業、各営業組織、各営業パーソンによって、
目指すべき「営業プロセス」を独自に考えなければならないのでしょうか?
それでは、なかなか「営業を革新する」ことはできないでしょうね。
■ 強い組織を創るためになすべきこと
2つの考え方があると思うのです。
・ボトム~ミドルセールスの底上げ
・組織内トップセールスをさらに磨きあげる
トップセールスのエリート化は、なかなか難しいかもしれません。
ここでは「ボトム~ミドルセールスの底上げ」
について、考えてみたいと思います。
■ ボトムは、なぜボトムなのか?
まず、ボトムのセールスパーソンがなぜ成果が上がらないのか?
理由はいくつか考えられると思います。
(1)そもそも基礎スキルが足りない
(2)営業として為すべきことを分かっていない
(3)あまりにモチベーションが低い
(4)周辺業務の生産性が悪く、真の営業活動に専念できない
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営業革新シリーズ
2009.08.13
2009.08.13
2009.08.13
2009.08.13