【営業革新3】強いセールスモデルの創り方

2009.08.13

営業・マーケティング

【営業革新3】強いセールスモデルの創り方

家弓 正彦
株式会社シナプス 代表取締役

本稿は「営業革新」をテーマに、家弓独自の視点で整理していきます。 まだまだ発展途上のモデルですが、皆さんのご意見をいただきながら、 ブラッシュアップしていきたいと思います。

このように、顧客の関心事は購買プロセスのステージ毎に変化します。
これは、購買取引に関わる「狭義のニーズ」と言っても良いかもしれません。

■ DMUによる関心事の違い

一方で、DMUによっても関心事は異なるはずです。
営業マンにしてみれば、
「あの会社はヒトによって、言うことがバラバラだ」
と、グチをこぼしたくなるかもしれません。

しかし、それは仕方ないことなんですよね。
部門が違うということは、当然会社のなかでの役割が違うわけです。
役割が違えば、ニーズも異なるのは当然のことでしょう。

先ほどの生産設備の例で言えば、

 ・生技 = 全体の生産性が気になる
 ・製造 = 使い勝手や歩留まりが気になる
 ・設計 = 生産品質が気になる
 ・情シ = 他システムとの相性が気になる
 ・購買 = 納入価格が気になる

それぞれの立場を考えて、何が求められるのか?
それをどう説得、納得してもらい、自社製品の魅力を理解してもらうかが
重要な営業の役割と言えることでしょう。   

【営業革新6】営業プロセスをデザインする

営業活動は、前述の顧客の購買プロセス、
そしてDMUに的確に対応するプロセスが求められるはずです。
そんな「営業プロセス」の設計について考えてみました。

■ 最適な営業プロセスとは?

何をもって「最適」とするかは、それぞれのセールスパーソンの個性や
取り扱っている商材によって、かなり異なると思うのです。

だからこそ、「あるべき営業」については、
深く研究がなされず、「企業によって異なる」とか「営業マンによって異なる」
とされてきたのではないでしょうか?

確かに売れる営業マンにも様々なタイプがいます。

それでは、各企業、各営業組織、各営業パーソンによって、
目指すべき「営業プロセス」を独自に考えなければならないのでしょうか?
それでは、なかなか「営業を革新する」ことはできないでしょうね。

■ 強い組織を創るためになすべきこと

2つの考え方があると思うのです。
 ・ボトム~ミドルセールスの底上げ
 ・組織内トップセールスをさらに磨きあげる

トップセールスのエリート化は、なかなか難しいかもしれません。
ここでは「ボトム~ミドルセールスの底上げ」
について、考えてみたいと思います。

■ ボトムは、なぜボトムなのか?

まず、ボトムのセールスパーソンがなぜ成果が上がらないのか?
理由はいくつか考えられると思います。

 (1)そもそも基礎スキルが足りない
 (2)営業として為すべきことを分かっていない
 (3)あまりにモチベーションが低い
 (4)周辺業務の生産性が悪く、真の営業活動に専念できない

次のページ【営業革新7】営業プロセスの設計書

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家弓 正彦

株式会社シナプス 代表取締役

マーケティング戦略を中心としたコンサルティング、マーケティングに特化した教育プログラムの提供を行っています。

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