最近、「営業」についていろいろ研究をしています。 実は、家弓個人としても、営業は非常に興味深いところで、 以前から、しっかり研究したいなぁと思っていたんです。 そこで本稿をまとめてみる気になりました。 本稿は「営業革新」をテーマに、家弓独自の視点で整理していきます。 まだまだ発展途上のモデルですが、皆さんのご意見をいただきながら、 ブラッシュアップしていきたいと思います。
そこで、求められる準備作業は、
(1)顧客分析、自社実績分析などからターゲット顧客の特定
(2)公開情報などから、ターゲット顧客のリストアップ
(3)ターゲット顧客とのコンタクト手法の見極め
(4)実施計画立案とその推進、マネジメント
などが考えられます。
■ PULL政策
顧客企業から、自社に何らかのコンタクトを取ってもらうように仕向ける施策、
それをPULL政策と呼んでいます。
PULL政策には様々な施策が考えられますが、自社の製品サービスの特性から
最も有効なPULL政策を見極めておくことが必要となるでしょう。
そのためには、様々な政策を実施したうえで、
しっかりその「効果測定」を実施して、そのROIを見極めておくことが求められます。
「効果測定」についても、以前記事にしました。
【ご参照】効果測定に投資していますか?
BtoBビジネスだと、
各種広告、公式Webサイト、展示会、、、
様々なプロモーション政策によって、顧客からのアクセスを期待しているはずです。
目的は、ただひとつ!「いかにして顧客からコンタクトしてもらうか?」に尽きます。
■ プロスペクト獲得のPDCA
一般には、PUSH、PULLを組み合わせて、最大の効果を狙うことになりますが、
そこには、PDCAマネジメントサイクルが必要となります。
そのなかでも、重要なのはP(計画化)ですね。
目標と計画の設定には、
また、これまでの効果測定の結果が重要な判断基準となります。
まず、組織としての売上目標があれば、それを因数分解して、
行動レベルに落とした目標設定が必要となるでしょう。
<例>
1億円(売上目標)÷ 500万円(案件単価)
= 20案件(受注案件目標)
20案件(受注案件目標)÷ 40%(受注確率/見積提示)
= 50件(見積提示目標)
50件(見積提示目標)÷ 50%(見積確率/訪問)
= 100件(訪問目標)
100件(訪問目標)÷ 10%(訪問確率/アプローチ)
= 1000件(アプローチ目標)
この例では、1000件のアプローチ(例えば、テレアポ)をしないと
確率論からいって、目標売上を達成できないことになります。
これを月次計画、週次計画に落とし込んでいく必要があるわけですね。
ベタな手法ではありますが、ここまではしっかりこれまでの実績をもとに、
「案件単価」、「受注確立」、「見積確立」、「訪問確率」などを管理、把握し、
営業KPIとして、注目していくことが必要となるわけです。
次のページ【営業革新2】プロスペクト評価とリソース配分
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営業革新シリーズ
2009.08.13
2009.08.13
2009.08.13
2009.08.13