~高度成長からバブルを駆け抜け、さらなる未来へ~ 1980年~90年台にかけての日本経済のバブルが膨れ上がって破裂前後の頃の、筆者のドロドロの商社マン生活の実体験をベースに、小説化しました。 今も昔も変わらない営業マンの経験する予想を超えた苦楽物語 を、特に若手営業マンに対して捧げる応援メッセージとして書きました。
「あー、み、見られたあー!」
「ま、まずい!」
とっさにそう思った宮田は、両国に目配せして、その電気屋の両脇
を両国と一緒に一気に抱え込んで、家の外に一気に連れ出した。
柔道仕込みの両国によって一気に外に放り出された電気屋は頭を抱
えて何かをつぶやいたあと、こちらを振り向くことなく「ワー!」
と叫びながら一目散に走って支店長宅の表門から闇の中に消え去っ
て行った。
「あー、もうこれで終わりだ。
この伝統ある大日本商事テヘラン支店の歴史も今日のこの日で終
わりだ・・・」
支店長の悲痛なつぶやきがむなしく宴に響いて行くのであった。
次回へ続く。
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商社マン しんちゃん。 走る!
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