~高度成長からバブルを駆け抜け、さらなる未来へ~ 1980年~90年台にかけての日本経済のバブルが膨れ上がって破裂前後の頃の、筆者のドロドロの商社マン生活の実体験をベースに、小説化しました。 今も昔も変わらない営業マンの経験する予想を超えた苦楽物語を、特に若手営業マンに対して捧げる応援メッセージとして書きました。
商社マンもそれと同類かなと宮田は思った。
「それなら一度おれの先輩の柴田課長代理を紹介してやるよ」
宮田が、機械のカタログを説明してもお客様から全く相手にもして
もらえず、これから先何をどうやったらいいのか悩んでいると打ち
明けたとき、森永が言った。
「うちの課は、アルミニウム関連のありとあらゆる製品の販売をして
いるんだ。 お前が担当している日本非鉄金属の製品も全世界に輸出
してるぜ。 柴田さんはその道のプロだ。 何かいいヒントをくれる
かもしれない」
同期の救いの手がとてもありがたかった宮田は、その後酒がどんどん
進み、酔っぱらった二人は、まだ総合商社を理解していない新米商社
マンのくせに、これからの大日本商事はどうあるべきだとか、自分の
実現したい夢やビジネス展望などさんざん持論を展開しながら、夜更
けまで酒を楽しんだのであった。
しかし最後のほうは、同期入社のどの娘がかわいくて、どの部署に
いるのかとか、その娘に彼氏がいるかどうかなどの話題に終始して
いた。
次回に続く
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商社マン しんちゃん。 走る!
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