「行動ファイナンス」の意味を知っている人はどのくらいいるのだろうか。筆者の森田氏も詳しくは知らなかったが、『行動ファイナンスの実践』(ダイヤモンド社)を読み、「これは儲かる!」と思ったという。その行動ファイナンスとは一体……? [森田徹,Business Media 誠]
さて、経済学をいろいろとコケにしてきた感がある本記事だが、最後に1つだけ断っておこう。不完全でありながらもなお、経済学は社会にとって必要不可欠な学問であり、専門家以外は知らなくて良いといった類のものではない。金融危機が国際問題の筆頭に挙げられる昨今、逆説的だがますます経済学の必要性は増していると言っていいだろう。だから、学生が見てもその間違えが分かるようなちんぷんかんぷんな経済対策論議をテレビで繰り広げるエセ学者や芸人崩れはさっさと口をつぐむべきであるし、彼らのようなしたり顔のエセインテリがはびこらないように公教育で経済や金融について少しは真面目に学ばせた方がいい。
学問はしょせん、人間が作ったものだから必ず不完全であり、その中でも特に文系の学問は定量的な議論をすることが難しいことが多いから、外部からの批判にさらされても自己擁護に自己擁護を重ね、硬直的になることも多い。
その点、自らの欠点を自覚し、きちんと自己批判を続けている経済学のなんたる素晴らしいことか、間違いなく経済学は“最も不完全でかつ最も知的な学問”である。
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さようならMr.スポック!新しい経済学「行動ファイナンス」とは?
2009.05.14
2009.05.12