一冊の本を出版するのは本当にたいへんなことです。
既にメルマガ等でもご連絡させていただいていますが、
私の二冊目の著書である「調達・モノを買う仕事」(日刊工業新聞社)が
3月の中旬に出版されました。
一時期7&Yのビジネス書ランキングで4位まで上がり
それはそれでびっくりしましたが、
まあ長続きしないのは読者層が狭いことなのかな、とも思っています。
同じ時期に、坂口さんの三冊目の新書
「会社の電気はいちいち消すな」光文社新書が発刊されました。
また、2009.3.30日号のプレジデント誌には
『鬼バイヤー激白!「切り捨てられる営業」特徴20』の特集で
購買ネットワーク会の代表幹事であられる小南さんと赤岸さんが
大々的に取り上げられています。
またもや私事で申し訳ありませんが、
日経Tech-on!の「設計魂と購買魂」は好評を博しているようです。
http://techon.nikkeibp.co.jp/column/buyer/
このように最近では各種メディア等への露出も増えてきました。
また坂口さんや私のような特定の人物だけではなく、
多くの現役バイヤーにそういう機会が増えてきていることが、
その特徴として上げられると思います。
こういう時代ですから、
回りの人からよく冗談半分で「印税生活ですね!」とか
「仕事がいっぱい来るでしょう!」とか冷やかされるのですが、
全くそんなことはありませんね。(笑)
それよりも実感としては
一冊の本を出版するのは本当にたいへんなことだということです。
これは何も原稿を書くことだけではありません。
本の構想・企画から始まり、出版社の編集の方との調整、
だいたいの目次つくり、企画案のブラッシュアップ、企画案の承認、
原稿作成、初稿版作成、校正、二稿版作成、校正、
最終校作成、校正、出版と言った流れで構想から実際の出版まで
短くとも半年はかかります。
これはあくまでも著者側からの作業の視点で見たものだけで、
出版社側の作業の視点で考えるともっと多くのプロセスがあるのでしょう。
またそもそも、本を出版してもらうこと自体にハードルがあります。
一回でも出版をしたご経験をお持ちの方はご存知でしょうが、
出版することは出版社側のリスクになります。
そのため、売れる見込みがなければ出版することはできません。
また、販売のリスクを考えると、
初版の印刷冊数のうちの何冊かを著者が
あらかじめ買い取るという契約をするケースもあります。
自費出版とは、出版にかかる費用の殆どを著者が負担するものです。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。