購買部は必要か?

2007.07.24

経営・マネジメント

購買部は必要か?

野町 直弘
調達購買コンサルタント

購買部は企業の中で外部への支出の大部分を管理、発注を行う部署です。企業によって様々な呼び方があると思います。 ただ、日本の大部分の企業では、このような購買機能を専任で担当する所謂「購買部」は存在しないのではないでしょうか?

そのためには購買機能をどこかに持つことは必要になってきます。

また、昨今の技術革新が早い時代においては昔以上に自社で全ての事業活動を行うことが難しくなってきています。
それは生産やノンコア業務だけでなく、技術開発や一部のコア業務など、資本関係がない企業とも協業を行い事業活動を行う必要があります。こういう状況下では、自社の事業活動・事業運営だけでなく、協業や取引企業とのリレーションはより重要視されていく方向であり、今後益々その傾向は強くなっていきます。

このように購買機能を大きく捉えるとその重要性は益々高まる方向であり、どのような企業においても購買機能を強化する必要性は高くなっていくと考えます。

ただ、一方で、その購買機能が必ずしも購買部という形を社内に整えることにはつながりません。

社内の総務部、業務部、IT部、開発部の中に購買機能を持つような形でも構いません。また、親会社のグループ購買に乗る形で購買部を持たずに購買機能を持つことも考えられます。もっと言えば、今後増加していくことが間違いない社外のアウトソーシングサービスに購買機能を担当させることも考えられます。

いずれにしても重要なのは、購買機能を強化するためにかけなければならない、経営資源をそこから得られるべし効果とのバランスを検討しながら進めていくということです。

そのための方法論や選択肢は単に「購買をつくる」ということではないというのが私の考え方です。
一方、多くの現状「購買部がない」企業においては、購買機能を持つことの必要性を認識し、どのような方法で進めていくことが重要な視点になっていくと思います。

「多くの企業よ。購買機能を強化せよ!」

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野町 直弘

調達購買コンサルタント

調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。

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