前回に続き、ドキュメンテーションの技術について、、、 上手なドキュメント作成には、以下の3つのファクターが必要です。 1.シナリオ作成 2.シートレイアウト 3.チャートデザイン これらにおいては、最低守るべきルールがあるはずです。
その他、わかりやすいドキュメントを作るためには、Tipsがあります。
■ オーバービューを見せる
詳細の説明に入る前に、ドキュメントのストーリー全体を見せると有効です。
まず、全体がどのようなコンテンツ構成になっているのか?を理解することで、
読み手の心理的ストレスは大きく減少します。
また、その構造に応じて、中仕切りを入れることも効果的です。
■ ナビゲーションをつける
読み手が、全体のストーリーの中で、今どの部分の話をしているのか?
を明確に示すために、各ページの同じ位置に、ナビゲーションアイコンを
入れておくとやさしいですね。
これらは、基本的に「読み手を迷子にさせない」工夫です。
2.シートデザイン
■ 定型フォーマット化
各シートは、ひとつのフォーマットを決めて作成しましょう。
とくに、メインメッセージを描くところは、しっかり場所も決めて、
フォントやポイントも統一することで、読み手のストレスは軽減されます。
これにより、読み手も「ここが重要なメッセージだな」と
自然に学習してくれるんですよね。
■ 1シート1メッセージ
「シート一枚に、言いたいことはひとつだけ」というルールです。
つい「あれもこれも言いたい」と欲張ってしまうと、、
情報をギュウギュウに詰め込んでしまいがちですが、
焦点をしぼらないと、読み手には伝わりませんよ。
■ ボディーもシェイプアップ
ボディーには、メインメッセージを確からしいものにするために
必要な情報を掲載します。
でも、本当に最小限の情報量に留めてくださいね。
初めてドキュメントに目を通す読み手にとっては、
情報過多は「ノイズ」に過ぎません。
3.チャートデザイン
■ チャートの狙いは何か?
ドキュメントにビジュアルを有効活用すると、
とてもわかりやすいものとなりますよね。
でも、そもそも何のためにビジュアルを用いるのか?
目的を明確にしなければ、意味のない単なる修飾になってしまいます。
チャートの主な目的は、
「全体の構成を示す」ことと「重要な論点を示す」ことでしょう。
■ チャートの特性を知る
チャートのタイプとしては、「因果関係」「構造構成」「テーブル」
「プロセス/フロー」「マップ」「グラフ」などが挙げられます。
それぞれのチャートの特性を理解して、
メッセージを的確に説明するチャートを選びたいものですね。
ジョブスのiPhone発表プレゼンを見てください。
【参考】 最強のプレゼン、スピーチ、演説映像集
とてもシンプルなチャートを有効に使っています。
是非、見習いたいものですね。
株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦
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