魔法のドキュメンテーションテクニック(1)

2009.03.04

ライフ・ソーシャル

魔法のドキュメンテーションテクニック(1)

家弓 正彦
株式会社シナプス 代表取締役

最近は、多くの方がパワーポイントを用いて、資料作成をすることが多いようです。 しかし、わかりやすく、説得力あるドキュメントを作ることは難しいですよね。 「ドキュメンテーションは苦手だ」と思っている方は多いのではないでしょうか? 確かにプロのデザイナーの手によるスライドは美しくて、羨ましい限りです。 これは、とても我々素人にはマネできそうにありません。

■ 一枚企画書

A4やA3サイズで、一枚のみで作られる企画書をよく見かけます。
「トヨタ流A3書類」は有名ですよね。

これは、社内で基本フォーマットが決まっているケースが多いようです。

例えば、
「テーマ」「現状把握」「目標」「要因分析」「対策」「実行計画」
などの必須記載事項を決め、記入欄を作り、書式を決めています。

これは、記載内容の一覧性があることが最大のメリットでしょう。
意外と、ページをめくることで、全体のストリーがわかりにくくなります。
さらに、記載情報量には限界があり、カギとなる情報に絞り込むことになります。
結果、とてもシェイプアップした企画書になりやすくなるメリットもあります。

逆に、「フォームに囚われる」というデメリットもありますね。
ヒトは、フォーマットを示されると、要不要に関わらず、
「それを埋めなければならない」という強迫観念に襲われるようです。

また、提出用、配布用の資料には適していますが、
プロジェクターを用いたプレゼンには不適切です。

■ メッセージ/ボディ型シート

その「プレゼン用」と「提出/配布用」との両方に利用できるのが、
この「メッセージ/ボディ型シート」です。

このシートは、文字通り「メッセージ」と「ボディ」で構成されています。

-----
メッセージとは、そのシートでオーディエンスに伝えたいことを
(できるだけ)単文ワンセンテンスで表現したもの。
このメッセージは、できるだけ短く修飾語を省き、わかりやすい文章で
表現することが留意ポイントですね。
-----
ボディとは、そのメッセージを説明する、あるいは根拠となる情報を
チャートなどビジュアル等で表現したもの。
このボディーを構成する際の留意点は、
 ・できるだけ情報を絞り込んでシンプルに表現すること
 ・事実情報で構成することがベター
-----

例えば、
メッセージ:「市場は成長を続けている」
ボディ  ;「市場規模の推移(折れ線グラフ)」
といった具合ですね。

今回は、この「メッセージ/ボディ型シート」の作り方を解説してみます。
次回に続きます。お楽しみに、、、

株式会社シナプス 代表取締役 家弓正彦

続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

家弓 正彦

株式会社シナプス 代表取締役

マーケティング戦略を中心としたコンサルティング、マーケティングに特化した教育プログラムの提供を行っています。

フォロー フォローして家弓 正彦の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。