バブル崩壊以降、企業の構造改革は進んだと思う。 しかし、それはイノベーション領域や、オペレーションの強化の方向ではなく、人材面のリストラと事業ポートフォリオの見直しが中心であったと思う。
それでは調達・購買の世界は変わったのでしょうか?
正直、人財面、事業面ほどは変革していないのではないでしょうか?
戦略ソーシングという名の下に徹底的に支出最適化を図っていく。一面容易なようですが、その実、以外と企業のオペレーションや徹底したコスト削減、支出削減は難易度が高く、抵抗感も多いのでしょう。一部の大企業を中心とした部分的な取組みに終わっており、社会全体の構造改革、というところまでは進んでいないのが実態でしょう。
その理由として考えられるのは、一番手早く構造改革につながり、しかも効果が大きい人財面から手をつけましょう。という企業が多かったのではないか?と思っています。また、その後はやはり即効性の高い事業面でのリストラが取り上げられたのでしょう。
景気回復基調にある現在、日本企業の構造改革はどちらかというと、そのスピード感が減速しているように思います。そういう環境下、調達・購買の構造改革の必要性を認識し、先に進められる企業が次の10年間をリードする企業となることは間違いないと思っています。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。