中味は同じ食品。発売元もブランドも全く一緒。295グラムで180円と150グラムで160円。あなたはどちらを選ぶだろうか。
その昔、米国での話。公園で若者がポップコーンを売っていた。さっぱり売れない。そこで、公園に来ている人々をつぶさに観察することにした。数多くの老人。小さな子供の手を引いた母親。彼は気づいた。老人や小さな子供では自分が売っているポップコーンでは量が多すぎて食べられないのだと。
量を半分にして売りに出してみると、狙いは的中。多くの人が買いに集まったという。
量目は製品戦略の一部だ。そして価格戦略。それらは密接に関連しているが、それだけを考え悩むのではなく、まずはターゲットを明確にして、そのニーズを探ることが肝要なのだ。そして、ターゲットが「自分にピッタリ」と思えるものを提供する。relevant(適切な・妥当な・実際的な価値を持つ)という英単語の方がしっくり来るかもしれない。
環境変化に柔軟に対応し、ターゲットにレレバントなものを提供する。マーケティングの基本にも通じるが、忘れてはならないことである。
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2015.07.10
2015.07.24
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。