「100年に1度」とも言われる世界経済の危機に直面する現在。競争に勝ち残る企業とそうでない企業に別れる。その違いは経営環境の変化に対応できるかどうかが大きな分かれ目となる。
新年明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
一歩先を見すえた人事制度改革が必要
最近若年層を中心に、企業選択の優先順位に個人の能力や技術、興味を活かせるなど、
職務内容で就職先を選ぶ傾向が増えてきています。
つまり、「会社を選ぶ」という意識から「職務を選ぶ」と意識に変化してきています。
そのため、
「入社してみたら入社前に期待していた職務と違った」、
「会社側からの一方的な他部署への人事異動を命じられた」
などは若年層の離職の原因ともなります。
今後はより、「職務ベース」での人事制度を構築する必要が高まります。
厳しい時代、少数精鋭で戦わないとなりません。
人選のためにも「職務」を明確にする必要があります。
「最近の若者は何を考えているか分からない」
「社員にやる気が感じられない」
という声を経営者の方からよく耳にします。
しかし、これらの事柄については社員側に一方的に原因があるのではありません。
過去のやり方だけに固執せず、会社側も、10年後、20年後を見据えて、
現在の人事制度を見直す必要があります。
大切なことは会社ごとに企業の理念や戦略に基づく最適な人事制度を構築することです。
多様化する労働力を活かすためには、
「人事制度・報酬制度を明確にすること」
「個人の役割・権限を明確にすること」
「企業理念を明確にして、社員を束ねる礎とすること」
が欠かせません。
そして形だけの人事制度はなくし、一つひとつの制度が意味のあるものにすることが重要です。
年間目標は社員と会社のコミュニケーションツール
先に「形だけの人事制度」と述べましたが、目標管理制度はその典型的な例としてあげることができます。
目標管理制度を採用している会社は多いですが、
実際にそれが機能している会社は少ないのが現状です。
目標設定は、社員と会社のコミュニケーションツールとして役割を成す重要ものです。
上司と部下がともに納得し共有できる目標を設定し、
社員が目標達成に向けて意欲が沸くような目標を設定しましょう。
目標設定には様々な方法がありますが、私はどのポジションにも設定可能な
「SMARTゴール」方法を勧めています。
目標設定の仕方を変えるだけで仕事の進め方が変わり、会社の雰囲気が変わります。
上司による一方的な目標設定ではなく、
上司による「こうなってほしい」という期待と社員の「こうなりたい」という意志とが、
目標設定をきっかけに一致するような目標管理制度を構築することが重要です。
次回は目標設定を成功させる秘訣、SMARTゴールの考え方、目標設定例をお届けします。お楽しみに…!
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