今日は、コンプレックスのお話しです。そして、成長と悲劇が実はコンプレックスに関係があるんです。知っていましたか?そして、ストーリーとも関係があるんです。ちょっと広がりがありすぎるお話しですが、さらっとご説明差し上げます。
実行しないと、心の声は、マイナスの事象を引き起こしたとしても、大きく心に響き続けます。神がヨナを逃がさなかったように。
あんまり言いたくない面もありますが、「悪いこと」が起こる。
もしも、心の声を聞き、しっかり立ち向かい、結果を前向きに受け入れるとどうなるか?
シンプルな答えで申し訳ないですが、人は成長していくんですね。
この成長を求めるのか?逃げてしまうのか?という分かれ目は、心の声に従うか?従わないか?というところなのです。
成長を求めず、自分に立ち向かわず、逃げてしまう、自信ないし、というようなところを「ヨナコンプレックス」と言います。
健康な人は、なんで成長を求めないんだよ?理解できないよ、と言いますが、不健康な?人はそれができないから悩むんですね。そして、悪い出来事をも引き起こす。
これ、実は欲求階層で有名なマズロー先生の知見です。
マズロー先生は、人の欲求の変遷を成長と言う視点で見ていました。そう、欲求を満たすことと、人の成長をほぼ同軸で見ていたんですね。
私はこの、「人間の欲」というものに対する積極的な楽観論はすごく好きです。そして、その考えをベースに又吉先生は「代理欲求」という、不健康な欲というものを規定したんですね。
これは以前に「マズロー欲求階層論の拡張版「代理欲求」を知っていますか?」で書きましたね。記事はhttp://www.insightnow.jp/article/1762です。
心の声に従い、健康的に欲求を満たしていくことで人は成長していく。でも、その時に本当に満たしたいものとしっかり向き合いましょう!というお話しです。
「人が成長していく」ストーリーは、ヒーローズジャーニーとして知られています。ヒーローが自分の人生の課題、ミッションに立ち向かうことを決め、成長していくストーリーですね。
で、悲劇の物語もありますよね。
悲劇はいかにして起こるのか?と言いますと、シンプルに言うと、「自分の人生の課題、心の声に立ち向かわないから起こってしまう」とヨナコンプレックスの知見から見ると、言えますよね。
そうすると、悲劇の反対は、喜劇ではなくて、ヒーローズジャーニーである、成長物語である、とも言えますね。
その成長段階によって、聞こえてくる心の声、自分自身の課題は違うので、どこで逃げてしまうかによって、悲劇の起こり方は変わってくる。
こういうことに意識的になると、ストーリーを作っていく時に、なにか違和感がある、というような時にわかりやすいですよね。何が違うのかがわかる。
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マズロー
2008.12.31
2008.08.04
2008.07.25
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。