世界的不況の中で日本経済も不振である、との記事ばかり。 不況という事実を見るのは大事です。しかし、必要以上に喧伝するのは、自らが苦しい理由を他人に責任転嫁しているだけにしか映りません。 会社が、政府が、何かやってくれて、それに従えば伸びていた時代とは違うんです。自らが価値創造していかなければ、と、いいかげん国民全体、気づくべきです。
本投稿記事は、毎日更新中のZ会ブログ
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の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。
『人と企業の真の価値を高めるヒント』(大久保寛司/中央公論新社)を読んでいます。
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冒頭の「はじめに」はこんな出だしで始まります。
少々長くなりますが引用いたします。
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「失われた十年」ですか?
バブル崩壊以降の日本経済の凋落は、このような表現で語られています。では、なぜこんなことになってしまったのでしょう。必要な改革は、どうしてできなかったのでしょうか。
理由は、簡単明瞭です。「変えたくない」「いまのままがいい」。このように考える人が多数を占めていたからです。
決して政治家だけでは、ありません。企業経営者の大多数も、口では変革の可能性をときながら、実際は「現状を維持せよ」という脳の指令に、素直に従って行動してきたのです。
「責任を他者に求めるのは、やめましょう。そして、あなたの脳がなぜそんな信号を送り続けたのか、考えてみましょう」
私がまず申し上げたいのは、このことです。
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責任は他者にある…
自分には責任がない…
こんな思考回路が生み出した言葉が「失われた十年」という言葉なのかもしれません。
自分が今辛いのは、自分のせいじゃない、周りが悪かったんだ、と。
そう思いたいのはわかりますが、口にしすぎるのは、言い訳にすぎないばかりか、周りへの負の光線をまき散らし、外部の「厳しい環境」をさらに本人自身が厳しくし、そして本人が勝手に「辛い環境」へと追い込んでいる場合がほとんどです。
そしてまた、その方が作った「厳しい環境」は本人だけではなく、周りにも影響するわけですから、実際の外部環境を余計悪くするという悪循環に入ります。
勘弁してもらいたい。
景気の波で不況になるのは致し方のないことです。
これまでの偉い学者さんが言っていることだから、景気循環について学問的・実証的な研究を進めているわけではない僕が関与するところではなく、「きっとそうなんだろう」と思っているだけですけど。
「景気の波」を受け入れた上で、「不況」の谷の深さを浅くするためには、社会成員全体が価値創造活動を続けていくことが一番大事なのではないでしょうか?
「うちの企業にはお金がなくてできない。○○はいいなあ」
なんて言葉ばかりはいている人も、その人自身が「お金のない企業」を作っている元凶であること、気づくべきですね。
加えて、周りに負の光線をまき散らし「迷惑」の因子となっていますので、「お金のない企業」の解決策として、あなた自身の給料を下げたらいかが?と提案したいくらいです。
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